芦生の森と鯖街道(さばかいどう)
京都・芦生の森(原生林)は、福井県の日本海に注ぐ由良川の源流域。京都の秘境と云われる。
原生林ということは縄文・弥生の人々も同じ景色を見ていたということ。開物妄想では古代日本海から京都(山背)への南進ルートのひとつ。
古代山背北部に住んでいた葛野主殿県主部(かどのとのもりあがたのぬしべ)は鴨氏と同祖(下鴨神社・境内社、出雲井於神社の由緒書より)
鴨氏は出雲族のことだ。
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京都府南丹市(旧・北桑田郡)美山町、京都市左京区、滋賀県高島市(旧・高島郡)朽木(くつぎ)村、福井県おおい町(旧・遠敷郡)名田庄村に囲まれた広大な原生林。
現在は、京都大学農学部の付属演習林として学術調査や研究の野外フィールドとなっている。全域は保護されており、一般の入林(ハイキング)が許可されているのは、本日紹介する「トロッコ鉄道(軽便軌道)跡」と一部林道だけ。
なお、この一帯は、福井と京都を繋ぐ古道「鯖街道」の(最速)山越え中継点として、周山、雲ケ畑(くもがはた)、鞍馬の各街道に繋がっていたと考えられる。
車で京都側からだと、周山(山國)からさらに約一時間、北東に進んだあたりにある。
紅葉と北山杉の景色が美しい周山、「かやぶきの里」を通りすぎると、遠くの山の頂きが白くなっていた。
冷たい日本海の雲が山に当たり「令和の冬」がやって来るのが見えた。
芦生熊野権現神社
京大研究林の手前、芦生山の家に入って行く道のコーナーにある「道の神様」の社。
京都大学 芦生研究林
入林する際、届け出用紙に、目的、入退時間、人数(二名以上)、連絡先、緊急連絡先を記入する。ハイキングコースとは云え、クマ、マムシ、ハチ、落石、落枝、ケガなどの危険があり、万が一の時の助けにもなるので届け出は必須。(記事末に案内ページ)
軽便軌道コース (片道4~5キロの平坦コース)
ランチは絶品の鯖ずし(税込1,300円)
周山を通りすぎる時、道の駅・ウッディ京北(開店9時)でお目当ての「鯖ずし」をランチに購入(商品を並べていたおばちゃんに頼んでカットしてもらう)
一日5食分ぐらいしか出ない。朝のうちに売り切れる「絶品」。新鮮で大きな鯖の半身丸ごと。みごとな文様(縄文の渦巻き文か?笑)添付の赤しそ漬も最高。
長くなるので続きます。