ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

元伊勢の旅

【倭姫】の墓と伝えられる旧蹟地【千田の御池】

はじめに 志摩国一ノ宮 #伊雑宮(いざわのみや)から北に #倭姫命旧蹟地。大正年間に楠の根本から墳墓の天井石とともに鏡や勾玉が出土。しかしその事実は官憲に封じられたと地元有志の案内板は伝えます #千田の御池 目次 倭姫(やまとひめ)の元伊勢の旅 倭…

【上之郷の石神さん】しめ縄の掛けられた磐座が六体だけの素朴な御神域

はじめに 志摩一ノ宮 #伊雑宮 の近く #上之郷の石神 さん。鳥居を超えた御神域には注連縄が掛けられた #磐座 が六体。伊勢神宮体制が確立される以前、弥生時代からの信仰地であったようです 目次 上之郷の石神さん 上之郷の石神さん 参拝 本文 上之郷の石神…

ヤマト創世記 隠国(こもりく)の地図【古代史の点と線】

はじめに 数年前から紹介してきた史跡をまとめて #ヤマト創世記 #隠国(こもりく)のマップを作ってみました。眺めていて忘れられた古代史の点と線が浮かび上がってくることに気が付きます #野見宿禰 #土師氏 #箸墓古墳 #ホケノ山古墳 目次 ヤマト創世記 隠…

笠縫と鏡作【3】三角縁神獣鏡の笠松形(笠紋様)について(文字多いです<(_ _)>)

はじめに 既に四五百枚以上報告されている #三角縁神獣鏡(銅鏡の縁が三角山形)は中国では発見されていません。また笠松形の紋様も中国には皆無(#王仲殊)であることから国産鏡と考えられます。笠松形の考察 #深江郷土資料館 #ヒミコの鏡 目次 三角縁神獣…

【秦楽寺】境内 倭笠縫邑(やまとかさぬいのむら)伝承地のひとつ【笠縫神社】

はじめに 近鉄笠縫(かさぬい)駅から徒歩約10分。秦一族のかつての居住地であった #秦庄(はたのしょう)の #秦楽寺(じんらくじ)。境内東南隅に倭笠縫邑伝承地のひとつ #笠縫神社(春日神社に隣接)。 目次 笠縫神社(秦楽寺境内・春日神社に隣接) 秦楽…

弥生から古墳へ 日本古代史の大転換期を解くカギか?笠縫と鏡作【2】【鏡作坐天照御魂神社②】

はじめに 古墳時代の #鏡作郷 の中心地だったと考えられる #鏡作坐天照御魂神社。御神宝は #三神二獣鏡(#三角縁神獣鏡 様式)。三神と二神獣が描かれたこの銅鏡には他に #笠松形 といわれる紋様が描かれています 目次 鏡作郷(かがみつくりのさと)と倭笠縫…

【鏡作坐天照御魂神社①】古代史の点と線 笠縫と鏡作【1】

はじめに 古代 #笠縫 を追いかけるにおいて #鏡作(#銅鏡)との関係性は深いと考えており、その流れで #鏡作坐天照御魂神社(奈良県磯城郡田原本町)を参拝。一回目は神社と境内の紹介 #倭笠縫邑 #八咫鏡 目次 鏡作坐天照御魂神社(かがみつくりにますあまて…

【大神神社】初もうで 新春の山の辺の道からの景色【三輪山】

はじめに 朝一番の近鉄急行で #大神神社(奈良県桜井市三輪)に初もうで。新春の #山の辺の道 を歩きながら #三輪山。#狭井神社 #貴船神社 #龗神神社 #檜原神社 #井寺池 #大和二上山 #箸墓古墳 #大和三山 目次 【初もうで】大神神社 狭井神社(狭井坐大神荒…

【穴師坐兵主神社(2)】三神殿 三種の神器が揃って御神体

はじめに 先日紹介した #穴師坐兵主神社(あなしにいますひょうずじんじゃ)の続き。三神社の遷座の歴史を経て現在に至りますが #三神殿 の情報を表にまとめていてそれぞれの御神体が「鏡」「勾玉」「剣」であることに気がつきました #三種の神器 目次 穴師…

【穴師坐兵主神社(1)】纏向遺跡から東 穴師山の懐に鎮座する三神殿の古社

はじめに 纏向遺跡(居館跡)からみて春分・秋分の日に日が昇る東 #穴師山 の麓に鎮座する #穴師坐兵主神社。室町時代の三社合祀により三神殿の様式。山ふところの水多く、緑濃い、よい雰囲気の神社。 目次 穴師坐兵主神社(あなしにいますひょうずじんじゃ…

【箸墓古墳】陵墓の主はどなたか?★★★【ホケノ山古墳(4)】

はじめに 三輪から伊勢への #元伊勢の旅 は #豊鍬入姫 と #倭姫 の二代の姫巫女によって行われました。#魏志倭人伝 などが伝える #倭国大乱 を基準にすると二人の旅した時代の国内の様相は少し違います #箸墓古墳 と #ホケノ山古墳 をセットで考えると。。。…

【三輪から伊勢へ】二人の姫巫女 元伊勢の旅【アマテラスの遷座】ざっくり解説

はじめに 三輪から伊勢へ。#豊鍬入姫(とよすきいりひめ)と #倭姫(やまとひめ)。二人の #姫巫女 の #元伊勢の旅 を振り返ります。#八咫鏡 #御杖代 #大和姫命世記 目次 豊鍬入姫(とよすきいりひめ)元伊勢の旅 倭姫(やまとひめ)元伊勢の旅 アラハバキ解…

【ホケノ山古墳(3)】「トヨ」の点と線をざっくり繋ぐ★【豊鍬入姫命】

はじめに 日本古代史では #豊鍬入姫命 のほか「トヨ」の名の姫巫女は、皇后時代に #日奉部 を主催した推古天皇(#豊御食炊屋姫)も。 #伊勢神宮外宮 御祭神は #豊受大御神。これらの点を繋げてざっくりとした線を描いてみました #三輪明神の正体 #謡曲三輪 …

【ホケノ山古墳(2)】豊鍬入姫命の陵墓 大神神社(檜原神社)と地元の伝承

はじめに 大神神社の境外社 #檜原神社 の御由緒、#國津神社 の案内ともに #ホケノ山古墳 が #豊鍬入姫 の墳墓という伝承を紹介。#三輪山麓 #纏向 をひとつの大祭祀空間と考えると十分にあり得る話です #同床共殿 #倭姫 #元伊勢の旅 目次 ホケノ山古墳の被葬…

【大倭姫宮の史跡?】山域に残された謎の空間(二か所)【笠山荒神社】

はじめに 奈良盆地の東、三輪山の奥座敷となる笠エリアから東には倭姫の伊勢への旅立ちの起点となった #倭笠縫邑(やまとかさぬいのむら)の伝承地が複数あります。#笠山荒神社 にも伝承があり二か所の祭祀空間があります #倭姫宮 #初瀬山 目次 大倭姫宮*1(…

【小夫 天神社】樹齢千五百年 ケヤキの巨樹とともに鎮座する古社【倭笠縫邑 泊瀬斎宮 旧跡伝承地】

まとめ 天皇の皇女(ひめみこ)が皇祖・アマテラスに奉仕する #斎王 の伝統。10代崇神大王の #豊鍬入姫 の #倭笠縫邑 に始まり、11代垂仁大王の倭姫が長い旅の後 #伊勢内宮 に至ります。40代天武天皇の #大来皇女 は伊勢におもむく前、潔斎のため #泊瀬斎宮 …

【化粧川・化粧壺】伊勢斎宮の名のお山 化粧という言霊の故郷 装いの秋景色【大和川 源流域】

まとめ 三輪山の奥座敷というんでしょうか。#笠山荒神社 から東は #泊瀬川 流域で大和川の源流域。伊勢斎宮の名がついた #斎宮山 一帯。#豊鍬入姫 がお化粧をし、#大来皇女(#大伯皇女)の #野宮 が営まれたという #化粧川 #化粧壺に行ってきました 目次 大…

【笠山荒神社】倭笠縫邑(やまとかさぬいのむら)伝承地 荒神出自の源【鷲峯山、じゅぶさん】

まとめ 日本で最初に #荒神(#竈の神)があらわれたとされる神奈備の #笠山。最高峰が #鷲峯山。山頂の #笠山荒神社 への参詣道には #役小角 開創の修験場の雰囲気。#倭姫 がアマテラスの鎮座地を求めて旅立った #元伊勢 #倭笠縫邑 の伝承も残ります 目次 笠…

【ヤマト創世記】事代主・首渠神(ひとごのかみ)として神々を連れ飛鳥に鎮座【飛鳥坐神社】

目次 飛鳥坐(あすかにいます)神社 御祭神(式内社) 子孫繁栄・五穀豊穣の陰陽石、おんだ祭 奥の社、元伊勢伝承 創建地についての明日香伝承 御由緒 関連記事 明日香村栢森(かやのもり)、加夜奈留美神社 倭笠縫邑・檜原神社(大神神社末社) 大阪・今宮…

【始まりの元伊勢・倭笠縫邑】三輪山のふもとから二上山を臨む【檜原神社】

檜原神社 奈良盆地を見下ろす西向きの鳥居、境内 同床共殿(どうしょうきょうでん) 初期のころの、天皇家(ヒメ・ヒコ)は皇祖としての天照大御神(あまてらすおおみかみ)を宮中(皇居)でお祀りしていた。 そのような、神様と「同じところで寝て、ともに…