ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

古代のハザードマップ

【亀の瀬地すべり歴史資料室】明日香・亀石伝承のまま。大和川の閉塞で亀岩が動くと奈良と大阪は泥の海

大和川の #亀の瀬。背後の山体(#龍田山?) は地すべりを繰り返し、大和川を閉塞させ奈良盆地と大阪平野の洪水を引き起こしてきました。そのメカニズムと現在の対策を知るため #亀の瀬地すべり歴史資料室 を見学 目次 亀の瀬 亀の瀬地すべり歴史資料室 推定…

【亀の瀬龍王社】地を這い、暴れる巨大龍の頭か?シッポか?【役の行者と葛城修験】

朱い大鳥居が目印の #亀の瀬龍王社。ここは #役の行者 が開いた #葛城修験 28番目、最後の経塚(巡礼地)。#亀の瀬 は古来より #地すべり 地域。修験の和泉山脈のほぼ直下を #中央構造線 が通ります 目次 亀の瀬大鳥居 亀の瀬龍王社 大暴れする巨大龍の頭か…

地すべりエリア・亀の瀬の亀岩と明日香の亀石伝承の奇妙な一致【ヤマトの大洪水】

前回の続き。JR大和路線・河内堅上駅から #大和川(#龍田川)に沿った #龍田古道 を歩いて約20分。鉄橋が川向うを越えたあたりから #亀の瀬。ここの #亀岩 が動くと奈良盆地(大和の国)が水没するという言い伝えは #明日香村の亀石伝承 と奇妙に一致しま…

【中央構造線 マップ】伊勢神宮、諏訪大社(四宮)、鹿島神宮

はじめに 例えば #伊勢神宮 #諏訪大社 #鹿島神宮 は地中をうごめく龍神や大ナマズを鎮めるかのように #中央構造線上に鎮座しています。#大鹿村中央構造線博物館 のマップでその詳細を見ることがてきます 目次 中央構造線の詳しい調べ方 伊勢神宮 諏訪大社 鹿…

【タケミナカタ】中央構造線が繋ぐ神話と伝承

はじめに 諏訪大社の御祭神 #タケミナカタ は謎の多い神様。タケミカズチに敗れて諏訪に逃げる前はどこにいたのか。#中央構造線 がヒントかも知れません #ヌナカワヒメ #多祁御奈刀弥神社 #イセツヒコ 目次 諏訪。中央構造線とフォッサマグナが交わる地球規…

【諏訪のタケミナカタ】中央構造線 神様の壮大な綱引き【鹿島のタケミカヅチ】

はじめに 伝承を伝える諏訪の語り部が #中央構造線 #フォッサマグナ の話を頻繁にするのが気になり調べてみると… #諏訪大社(四宮)は数万年単位で離れてゆく大地の割れ目の上に鎮座していました 目次 諏訪の語り部 【諏訪地方】中央構造線とフォッサマグナ…

治水の歴史の記憶 土木遺産 王のベッドの正しい利用法 大阪府立狭山池博物館

日本の古代史を考える時、いくつかのポイントがあるが、そのひとつが「水の祭祀」と「治水」だ。 為政者(王権)は水をコントロールできる者でなければならない。 古代には「祭祀・祈り」であったが、歴史が進むとともに「治水」に変わって行く。 日本で、そ…

防災の日 神社と防災についての興味深い研究

福岡県糸島市、御神体の可也(かや)山。海辺の鳥居。山のぐるりには熊野神社のほかいくつか神社がある。山頂に可也神社 神戸市立高等専門学校、高田知紀先生(都市工学科)は「神社と防災」をテーマにいくつかの研究論文を発表されている。 2012年の「東日…

日本の謎の古代史 考える時のポイント(4) 地球規模の変化と縄文時代・弥生時代

20000年前、氷河期。最も海が低い時期で海抜は現在より120m低かった(-120m) 20000年前の日本列島。古代大阪。古代淀川 20000年前(石器時代)の古代大阪平野 樺太~北海道~本州~四国~九州は陸続き。瀬戸内海はない。 南方ルートは海路で、北方ルートは…

日本の謎の古代史 考える時のポイント(1)日本海側から発展、海退と沖積

日本の古代は謎が多い。 特に縄文から弥生へかわる紀元前1000年ごろから、古墳時代が終わり、飛鳥時代を含む紀元後600年ぐらいまでは謎だらけ。 そんな謎の古代史を考える時の私なりのポイントを紹介。 日本海側から発展 司馬遼太郎さんの「菜の花の…

諏訪大社(四宮)の簡単ガイド(古代妄想なしバージョン)

諏訪大社は四つの宮があり、まとめて諏訪大社という。(詳しい各位置は記事末の地図をご覧ください) 七年に一度行われる「御柱祭(おんばしら・みはしら」で有名だが、あまり詳しくなかったのでよい経験になった。 上田市(一番下の地図。北側)からトンネ…

縄文海進(6,000年前 今より海が5メートル高かった)時の鹿島神宮・浅草神社がある場所の様子

今回の江戸行きでは、浅草神社(三社祭)と鹿島神宮にお参りした。 少し気になって、今から約6000年前の縄文海進の時、 つまり、今よりも海が5メートルも高かった最高海抜時に、鹿島神宮と浅草神社のある場所がどうだったかアースダイビング地図を作っ…

なぜ神社はそこにあるのか? 地震津波の防災、被災時の「よりどころ」という側面(鹿島神宮で考える)

日本人に深く根づいている大地震とナマズのイメージ(鹿島神宮) 荒魂(あらたま、あらみたま)・和魂(にぎたま、にぎみたま)をご存知だろうか。 「(生まれたばかりの)荒々しいもの」と「(安定して)おだやかなもの」。神の魂を二つに分け、それぞれの…