ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

大和二上山あたり

【醍醐池】持統女帝も歩いた水鏡の方位盤。古代の太陽暦・カレンダー【藤原京の仮説】

はじめに 藤原京の太極殿の北に隣接する #醍醐池。都の内裏にありました。ヤタガラス考察で気づいたのですが、この池は #水鏡の方位盤 #古代の太陽カレンダー だったように思います #持統天皇(女帝)は水辺を巡り、冬至・春分・夏至・秋分の一年と四季を「…

もう夏の空と雲ですよね。近畿も梅雨明け待ち遠しい

はじめに 朝から近鉄電車で #大和葛城あたり。昨日までとうってかわって明るい日差しと青空。雲はまだ少し多いですが、近畿も梅雨明けかな。#疋田池 #大和二上山 #大和三山 目次 金剛(葛城)山系 2021年最初の夏景色? アラハバキ解・汎日本古代信仰の謎に…

【ナガスネヒコは出雲の首長】司馬遼太郎さんが書いた竹ノ内伝承【葛城と国栖の強い結びつき】

はじめに 司馬遼太郎さんが子ども時代を過ごした竹ノ内(奈良県葛城市竹内)伝承の続き。昭和35年のショートエッセイより。長髄彦は出雲族の首長。葛城と国栖の血縁関係。驚きの内容 #国譲り #出雲後物部 目次 長髄彦(ナガスネヒコ)は出雲族の首長? 国譲…

司馬遼太郎さんはナガスネヒコとニギハヤヒの子孫!?【竹内街道】

はじめに 作家として初期の #司馬遼太郎 さんに #長髄彦 という短文のエッセイがあります。故郷の竹ノ内へのにじみ出る愛と #消された河内の古代史 のヒミツ。#ナガスネヒコ #ニギハヤヒ #竹内街道 目次 竹ノ内 司馬遼太郎さんの故郷 ナガスネヒコの古墳? …

【アラハバキ信仰・考(5)】伊勢神宮の「荒」と「はばき」【全国に散らばる倭文と掃守、産育の祭式】

はじめに 例えば #伊勢神宮 にも #アラハバキ信仰 のこん跡。奈良県 #葛木倭文座天羽雷命神社 には助産の #掃守(かもん、蟹守)、織物の #倭文(しとり)、縁結びの男神がセットで祀られ、それらのピースを遠く多賀城 #荒脛巾神社 にはめてゆくとパズルが完…

【長尾神社】伊勢の西 三輪白蛇の長い尾 大和二上山の麓【敬老祭】

今週のお題「おじいちゃん・おばあちゃん」 まとめ 近鉄南大阪線 #尺土駅 の少し手前。車窓から目に飛び込んで来た鮮やかな朱色に惹かれて#長尾神社 にお参り。古代の #竹内街道 #横大路(#初瀬街道) #長尾街道 の交差点に鎮座。 御祭神は伊勢の内宮下宮の…

【哀しみの呼応(2)】大和二上山より 磐余の池の鴨と雲★★★【鳥谷口古墳】

まとめ 幼い頃に自分たちを守るべき母を亡くした幼い姉弟。大伯皇女と大津皇子はお互いに大切な家族。運命は二人をあの世とこの世に引き裂きます。姉は約束どおり、自分が居るところが見える二上山の麓に弟を葬った。。。のでしょうか 目次 ももづたふ 磐余…

【哀しみの呼応(1)】磐余の吉備池より 大和二上山をみて詠める【桜井市吉備 春日神社】

まとめ 現世の姉 #大伯皇女 は、#吉備池 から 遠く #大和二上山 をのぞみ、あの世の弟 #大津皇子 を想います。 過酷な運命に翻弄された姉弟の哀しい物語。#万葉集 #磐余 目次 うつそみの 人なるわれや 明日よりは 二上山を いろせとわが見む 吉備池の名の由…

【當麻寺】二上と葛城の境 当麻の山あい 広大な真言・浄土 二宗派の寺

當麻寺について(抜粋) 悲しき中将姫の伝承(抜粋) 東西二つの三重塔 本堂 奥院 練供養(youtube) まとめ 悲しい #中将姫 の伝承が残る #当麻寺(#當麻寺)#ボタンの寺(4~5月)で有名ですが、今頃の季節は姫が編んだ #当麻曼荼羅 の糸になったという蓮…

【葛木倭文座天羽雷命神社】二上山の麓 機織物、産育、文武教育の神々が集まる理由【加守神社・葛木二上神社】

はじめに 衣服など身の回りの世話をする #倭文(しとり)、#加守(かもり、かんもり、蟹守、掃守とも)は助産に始まる産育。それに #葛木二上 の文武(両道)を加えた未来の大王を含む王族の養育スタイル。そんな「養育」の神々を集めた神社でしょうか。 #葛…

【大和 二上山あたり】近鉄南大阪線 二上神社口~当麻寺【近畿自然歩道】

目次 奈良県葛城市・近畿自然歩道マップ 近畿自然歩道の景色(奈良県葛城市) 当麻寺(たいまでら) 奥院 浄土庭園 当麻寺参道~当麻寺駅 本文 大和二上山の麓の近畿自然歩道を歩きました。 奈良県葛城市・近畿自然歩道マップ 二上神社口~当麻寺に並行して…

【鹿嶋神社】大和二上山のふもとに海人信仰「鹿島の神」が鎮座する理由★★★

常陸国一之宮(現茨城県の第一番の神社)鹿島神宮の御神祭・タケミカヅチを鎌倉の1172年に勧請(お呼び)した神社が、本日紹介する鹿嶋神社(奈良県香芝市下田西1丁目9−3)。 近鉄・大阪線、下田駅前の国道165線(旧伊勢街道)に面して鎮座してい…

【古代ヤマトの国見・考】東の三輪山 西の二上山【クニを護る 御神体の山】

古代、大王(おおきみ)が高い所にあがって『国見、くにみ』できる範囲がクニと考えられていました。 『ヤマトのクニ』の主要な舞台は、おおよそ、周囲を山に囲まれた大和盆地(大和平野)。 大王の『ヤマトのクニ』のイメージ 飛鳥時代、甘樫丘(あまかしの…

【大和 二上山あたり】古代大坂越えの道の神様(2)【逢坂・大坂山口神社】

古代大和(右、奈良)と河内(左、大阪)をつなぐ峠道 北の生駒(いこま)山系と南の葛城(かつらぎ)山系の間の開口部、大和二上山(にじょうざん)の北部一帯を、古代には『大坂(おおさか)』と呼びました。 西の河内平野、東の大和盆地から続く大きな坂…

【大和 二上山あたり】古代大坂越えの道の神様(1)【穴虫・大坂山口神社】

大阪府と奈良県の県境、北の生駒山系と南の葛城山系の間に、いくつかの峠道があり、古代の大和と河内をつなぐ交通路でした。 北から関谷峠(国分峠)、穴虫峠、岩屋峠、竹内峠(竹内街道)、平石峠。 瀬戸内海につながる河内平野から、大和に向かう『古代大…