ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

太陽の塔 70メートルの縄文土偶と岡本太郎さん

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♪こんにちは~こんにちは~世界の国から~

三波春夫さんが唄う万博(ばんぱく)音頭と「人類の進歩と調和」の拍子にあわせて、日本人がみな躍った

EXPO70・万博(1970)

祭りの跡は今、広い公園になっている。

未来都市の跡形もないが、どど~んと変わらないのが、太陽の塔

近づけば高さに圧倒されるが、見上げると、大地に向かって柔らかく太くなるフォルムになぜか安心感。無機質なタワーや高い建物にはない感覚だ。

東京国立博物館で縄文の火焔土器に出会った瞬間、

「芸術が爆発した」岡本太郎さん作。

この爆発がなければ、縄文の土器・土偶は、いまだに博物館の展示物の中に埋もれたままだったかも知れない。

日本の伝統的で抑制された型式美を嫌悪しパリ留学。直線的な抽象派の絵画にすら飽きたらず、民俗学(民族ではない)を学ぶも兵役で帰国。戦後日本でモヤモヤ過ごしていた時期の話だ。

太郎さんがベラボータワーと呼んだ太陽の塔、実は万博の公式テーマの「人類の進歩と調和」に反発しながら創作したという(本人談)

「進歩」の象徴のはずの未来都市の中心に

根源から噴きあげてくる生々しい「生命力」を

日本を代表する丹下健三氏が設計し当時最新の技術で建設された「大屋根」のど真ん中に大穴を開けさせて、

「不調和」に屹立させたそうだ

当然、反発もあったろうが「強い生命力と不調和」こそ「進歩と調和」を創造すると、ついに建ててしまった。

窮屈に自分を取り囲んでいた大屋根がなくなった太陽の塔バオバブの木みたいに、五十年後の今もノビノビと立ち続けている。

長い間閉鎖されていたが、塔の中を見学できるようになったのが去年。大人気で予約が取れない状態が続いていたがだいぶん落ち着いたようだ。そろそろ行こう。

https://taiyounotou-expo70.jp/

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太陽の塔をぐるっと一周。おやっ?

2019年夏・内部観覧、ライトアップ

www.zero-position.com