ナスはシルクロード野菜だろうか。インド原産とされる。
私はナスが好きだ。
浅漬けとか、簡単に炒めたものとか、天ぷらも好きだ。
平城京の時代、長屋王邸宅跡から木簡が出土した。目録のようなもの。
「進物 加須津毛瓜 加須津韓奈須比」
ご進物。瓜の粕漬け。ナスビの粕漬け。
粕漬け。たぶん、奈良漬(ならづけ)のことだろうな。
関西だけの話かも知れないが、確かに奈良漬は今でもご進物のイメージが強い。
ウリとナスで「かすづけ」の「け」の字が違う。奈良時代の人は漢字を適当に使っていたのか?それとも野菜の伝播時期やルート(シルクロード含む)を区別するために使い分けたのか?
ウリの種は縄文遺跡から出土する。
急に暑くなり、奥さんもヤル気低下モードで、昨日の晩は「適当に夏野菜カレー」だという。
コロコロカットの牛肉、大きめカットのタマネギでサラッと仕上げたルーに、
菜っ葉を加えてサッと熱を通してから、ライスにかけ、
一口サイズで素揚げしたナス、アスパラ、パプリカをトッピング。
色もきれいし、美味しいと誉めつつ食べ始めた。
「ナスビとかバナナのような熱帯産のものは冷蔵庫で保存すると傷みやすいのよ。だから常温保存。」
彼女は野菜ソムリエ(初級?)だ。
へ~、ふ~ん、
故郷が同じカレーとナスは合うな~!
などとやり取りしていたら、
「働いているうちは、暑がりのお父さん(私のこと)、冷蔵庫で保存できへんわ~」と自然な流れでおっしゃった。
はいっ!?
エアコンなしみたいなこと? 身体を傷めるな? ナスのようなシルエットのこと?
・・・しばし撹乱される
あっ! もしかして70まで働けと?
さっきニュースで流れてたけど。
適当に夏野菜カレー。片付けがラクなように、ルー用と素揚げ用のフライパン二つで適当にこしらえたそうな。
ごちそう様。