ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

七福神(5)えびすさん。商売人 啼くまで待てば ホトケサマ 啼かせてみせる 方がヒデ良シ

大阪七福神(川柳)、五回目

大阪、浪速区恵美須西・今宮戎神社 えびすさま(えべっさん

大阪(関西)は恵比須、東京(関東)は恵比寿。戎とも書く。

境内に像やイメージが一切なく、入口に掲示されていたものを撮影。御神絵(おみえ)というそうだ。

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御神絵

誰かに似ていると考えていて思い出した!家康公だ。

(啼かぬなら 啼くまで待とう ホトトギス

大阪にはこういう(調子のよい)所がある。

秀吉公が発展させた大坂だが、江戸時代になるとアッサリ切り替える。

せわしない話だが、さすが商売人の街。

時の権力に迎合しつつ、心の中では秀吉公に手を合わせたりしていたのかも知れない。

私もハシクレだが、大坂の商売人の気持ちで詠んでみた。

(啼かぬなら 啼かしてみせよう ホトトギス)←マーケティング

信長公では元も子もない。

(啼かぬなら コロシテシマエ! ホトトギス

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本殿は縦削ぎ。出雲風。商売繁盛でにぎわう十日戎の雰囲気とはまったく違う静寂さ

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拝殿 本殿

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えべっさんイメージ

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えびす様は、出雲の事代主命(ことしろぬしのみこと)をモデルにしている。

釣りが大好きな神様で、釣竿と大漁イメージの大鯛を手にしている。

残るお二人(大黒様、弁天様)とも出雲の神様だ。