ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

ケサランパサラン 昭和の思い出を残し 風とともに去りぬ

先週の金曜、仕事の帰り、近くの神社まで来たとき。

風に乗って鳥居の方から大きな綿ぼうしのようなものがひとつ、ふ~わふ~わ、飛んできた。

私の目の前、気づいたかのように、す~っと避けるように飛んでゆく。

実は前の日、堺の古墳画伯・平地和弘さんのフェイスブックで、

ケサランパサラン」の写真を見ていた私はすぐに追いかけた。

20メートルほど小走り、アドバンテージポジションに立ち、カバンを行き先に置いた。

すると今までとは反対方向、つまり、風上に向かって、ふ~わころ・ふ~わころと転がってゆく。

が、スピードは遅い。で、つかまえたのがこれ。

直径5センチぐらい。タンポポのタネにしては大きい。毛が枝分かれしている。

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ケサランパサラン

「やったぁ~捕まえた~」と綿毛を指で挟み、不審目だがやや興味ありそうな通りすがりのオバちゃんに見せる。

少女漫画のキラキラ目になり、「これ?・・・ケサランパサラン?」

昭和世代のコミュニケーションが一瞬で成立。

お互いトシはごまかせまへんな。

隅っこに逃げたような気もする(笑)

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ケサランパサラン

動きが落ち着いてきた。帰してと訴えているようにも思える

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ケサランパサラン

はるか昔、ツチノコとともにブームになった記憶がある。若い人は知らない人が多いかな。

昭和50年代あたり、エリマキトカゲやらウーパールーパーだの、変な生き物が、流行っては廃れるを繰り返していた。

ケサランパサラン

植物か動物かわからない謎の生物

つかまえたら幸せになれる

と言われていた。

しばらく見ていたら、少しかわいそうになってきて、窓から逃がしてやった。

*****

ひとつ残念なことがある。

捕まえた時、1-2ミリの小さなタネ?が手の平に載っていたが、本体に気をとられているうちにどこかに飛んで行ってしまった。

あれを育てる手があったかと後悔。

ケサランパサラン育ててますブログでプレビューを稼ぐというドリーム♪

夜、二男にその話をすると即座にスマホ検索。

「はい」と見せてくれたのが「小瓶入り・幸せを呼ぶケサランパサラン税込1350円」の通販ページ。

小瓶に入っていたのは私が捕まえたのと同じものだった。

すでに私のフワフワした夢を上回る人がいた。

ところで、あれは何?

久しぶり長男が帰って来たので昨夜は新世界・近江屋(通天閣下)お持ち帰り串カツパーティー。右は絶品・砂ずり。女将さんがキャベツと特製ソースをたっぷり付けてくれる。どちらも余るので翌夕食メニューはソース焼きそばになる法則。

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串カツパーティー

ひとつ書き足し 。私は地元にありながら、子供の頃より、新世界の串かつは近江屋の他で食べたことがありません。美味しいですし、我が家のしきたりみたいなものです。近江屋は「ソース二度漬け禁止」発祥の聖地。店内いたるところに、そのご真言の御札が貼られております。