御祭神は玉依媛命(たまよりひめのみこと)、その父の賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)
毎年5月15日、上賀茂神社とともに行われる葵祭(あおいまつり)では京都の若い女性が務める斎王代(さいおうだい)は下鴨神社で御禊(みそぎ)をする。
斎王は「いつきのひめみこ」ともいい、古代に伊勢や賀茂の社に奉仕した未婚の内親王(皇族直系の姫)のこと。斎王代は斎王の代理という意味で、戦後復活した葵祭の主役。
こういう歴史から、下鴨神社には姫神様や斎王・斎王代ゆかりの社や建物が多数。その数はおそらく日本一と思われる。
この回では、女性のお参りや見学に合ったスポットをコースにしてピックアップしてみた。
美人祈願 河合神社 鏡絵馬。キレイ・可愛い・美しい。ひとりひとりが描く願い事。
女性守護 日本第一美麗神 河合神社
御祭神は玉依姫命(たまよりびめのみこと)
古くは「鴨河合坐小社神社(かもかわあい(または、ただす)にいますおこそやけのじんじゃ)」と云われ、下鴨神社創建時からあった大変古い社。
賀茂川と高野川が合流する「川が合う」場所にある。で「可愛い」を打ち出した模様(汗)
「女性守護 日本第一美麗神」を看板にかかげる、女性には誠に頼もしい神社。
古来より下鴨神社ではカリンを利用してきたようで、先日紹介した「カリンの庭」のほか、ここではドリンクも用意されている。
花梨(かりん)は果実が生薬、日本薬局方外生薬規格に木瓜(もっか)としてリストアップされていて、薬効は利水作用、鎮咳(のど飴)、鎮痛。
民間療法で果実酒・シロップにしたり、乾燥果実を煎じたりして咳止めや疲労回復に利用するそうだ。調べたら化粧水もあった。
縁結びの御神木 相生社(あいおいのやしろ)
御祭神は産霊神(むすびのかみ)
古代から縁結びの神として知られている。めでたいことを「相生」というのはここから始まった(説明板)
七不思議のひとつ。連理の賢木。縁結びの御神木。糺(ただす)の森には連理の木が多い。森林浴を兼ねて探すのもよい。
花も団子も。井上社、別名・御手洗(みたらし)社
御祭神は瀬織津姫命(せおりつひめのみこと)
葵祭(賀茂祭)に先だって、斎王代の御禊(みそぎ)がここの御手洗池で行われる。
盛夏の土用に近づくと御手洗池から清水が湧くとともに、池底から吹き上がる水泡は下鴨の七不思議のひとつ。
その様子をかたどってできたのが みたらし団子
姫さま(斎王、斎王代)だってお腹がへる。その想いが団子をかたどらせたに違いない。
なお、ここでおなかがすいても、みたらし団子のお店はないので、もう少し頑張ってお参りしましょう。
斎王代御禊の儀(葵祭)、足つけ神事(土用の丑の日)、矢取り神事(立秋前夜)
奥さまの竈(かまど)キッチン&レシピ 大炊殿(公開日に見学可)
*「奧さま」は「お滝さま」「弁天さま」とともに神名と考えています(開物発事)
趣味と実用のガーデニング 葵の庭・かりんの庭(公開日に見学可)
加茂みたらし茶屋(大炊殿に店主名で由緒書が展示されていた)
歩き疲れたら、いよいよ、みたらし団子。(冒頭の地図・左上)
大炊殿、葵の庭・かりんの庭を出たら、そのまま西へ。境内を出て車通りを渡ってすぐ(徒歩1分)
お雑煮(京白みそ、すまし)、あべかわ、いそべ巻、ぜんざい、わらび餅、白玉・・・各種あり。