大阪のサムハラ神社さん(大阪市西区立売堀)の指輪守はか指に触れる内側に「サムハラ」と刻印されている。
いわゆる「霊験あらたか」との口コミがネット特にSNSで拡がり、ここ数年は人気が過熱していた。
指輪は一個一個、手造りで需要に供給が追い付かない状態が続き、それでも本当に必要な人にひとつでも行き渡るようにと、小まめに入荷予定や号数を境内に貼り紙をして告知されていた。
以前より、徹夜組が出たり、メルカリ等での高額転売には頭を痛めており、警告などもされていた。
ところが今年に入りさらに過熱し、今まで通り、例えば「中旬入荷予定」と告知すれば、数日前から徹夜する人が出始めた上、前日夜からの行列が最終的には数百人に及ぶなど、それでも一回当たりの頒布数はせいぜい数十個で、焼け石に水の状態。
何よりも、近隣や通常の参拝者への影響(通行の障害、騒音)が大きくなって、いよいよ許容範囲を越えてしまったようだ。
本日お参りし、神主さんと少しお話させていただいたが、神社さんの事情は貼り紙に書かれた通りである。
抑制された文章であるが、特に「転売行為」に対しては、字数が少ない分、当惑を越えた気持ちをお持ちであると推察させていただいた。
下は、お参りする直前のメルカリ検索画面の写し。
数千円の御神環守が十倍前後の高額で取引され完売。
これについても責任を感じておられ「遠方からの問い合わせも増えたが、限られた人数で電話に出られないことも多く、仕方なしにネットで買う方も多いんじゃないか」と心配されていた。
確かにこういう状態では当面、頒布中止しかないだろうと思う。
再開条件を考えてみたが、転売がなくなる、騒がしい行列や数日に及ぶ徹夜がなくなるというのは各購入者の良識に頼るしかなく、かといって非常識な人だけを排除する有効な策もない。
しばらくの間どころか、長い間、御神環守は手に入らないと考える他ない。誠にさみしい残念な話だ。
2019年 7月24日 メルカリ検索結果の一部。40件超、2万円前後ですべてSOLD OUT