ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

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下鴨神社(5)賀茂御祖神社・ 後ろの正面だぁれ(1)大炊殿の奥さま★

先日、 下鴨神社の大炊殿(おおいどの)に磐座(いわくら)があることを紹介した。

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創建当初からあったのかどうかはわからないが、本殿神域のすぐ西隣にあることから、大炊殿は下鴨神社の「奥」と考えてよいだろう。

「奥さま」の語源

「奥」とは「奥津の磐座」があるところであり「奥津宮」とも呼ばれる(出雲・宗像式)

大炊殿を「奥津」と考える根拠はもうひとつ、現在のガスコンロ、「竈神(かまどのかみ)」の信仰。

下鴨・河合神社・六社の中に竈神。奥津日子神(男性)と奥津比売神(女神)。

下は大炊殿の竈

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竈神として、奥津の女神と夫(あるいは息子と娘)が祀られているのは、竈が「奥津」にあるからだ。

古来、神撰(神様の食事)をつくり奉仕するのは、たいへん位の高い姫巫女の神聖な務めで、例えば、日本初の女帝・推古天皇の「おくり名」は豊御食炊屋姫(とよみけみかしきやひめ)。

伊勢神宮・外宮の豊受大神の「豊受」は「豊御食」と同じ意味だろう。

下鴨の斎王は未婚の皇族の姫、内親王から指名された。

前に神様レシピを紹介したが、海の幸山の幸を集め、それぞれ食材に加工し、手順通り調理して供するという日々の仕事は、今では想像できない程の時間と労力をかけた組織的な労働で、その総責任者であった姫巫女は、まさに「奥さま」だった。

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後ろの正面だぁれ?(1) おいどの奥さま仮説

総責任者を水の神(末刀社)・竈神が助け、火と火避けの神様(出雲井於神社(比良木社)スサノオ、大黒さま)が守る。

水は料理に欠かせない。火は時に暴れる。水は火を鎮める

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大炊殿の神棚

奥さまはオーケストラの指揮者の如く、居なければたちまち組織はまわらなくなる。

このイメージは今に繋がる。お母さんも含め、奥さまは「家という社」の真ん中にいる。そしてご先祖さんに水やお供え物をし手を合わせる。

*****

古代、下鴨神社の本殿は「浦の廻廊(うらのかいろう)」に取り囲まれ、四方から本殿を拝める構造(四方拝、御輿と同じ)になっていたそうだが、今は本殿の「ウラ」後ろの正面から御神体を拝む形だけ残されている。

北の「奥」から、南面して御神体を拝むなんて経験は他ではできない。大炊殿を見学の時はぜひ!

御神体からみれば、後ろの正面は大炊殿「おいど」の方向になる。

「おいど」は京ことば。「おしり」のこと

見学の時に「おおいどの」とボランティアガイドさんが言うたびに、空耳でニヤニヤしていて申し訳ない。ごめん

井上八千代さんが「都をどり」の指導で「おいどをきっちりしめて舞いなはれ。みっともない!」とピシャリ言ってらっしゃるのを番組で観たことがあるが、

その大切な「おいど」だ。

miyako-odori.jp

日々、神様の「おいど」に、つまり「後ろの正面」に立つことができるのは、神様に奉仕し、身の回りの世話をする「大炊殿の奥さま」だった。

「後の正面だぁれ」は(2)御蔭様、に続きます。

古代妄想レベル:★★★=MAX ★★=MEDIUM ★=MIN or A LITTLE

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