オオクニヌシとの間に生まれた建御名方命（たけみなかたのみこと）は諏訪大社の御祭神ですね（地域伝承）
うれしいニュースです。
新型コロナウィルス感染症の治療薬として効果が報告され始めているアビガン（ファビピラビル）の原薬製造が始まります。
業界紙・化学工業日報の記事のリンクを貼っておきます。消えるかも知れませんので冒頭だけコピペ。
デンカは（４月）２日、富士フイルム富山化学の「アビガン」の原薬となるマロン酸ジエチルの供給を始めると発表した。デンカ青海工場（新潟県）にある休止設備を再稼働し、５月から生産を開始する。新型コロナウイルス感染症治療薬としてアビガンの薬事承認が日本でも進むなか、原料からの国内一貫生産体制を構築したいと政府の要請に基づき決定した
なお、すでに２００万人７０万人分の備蓄があり、実際にその分から使用され始めているので、今現在、医療現場で不足することはなく、ニュースは、これから作って備蓄したり、海外向けに無償供与する分、ということになります。
糸魚川から始まるという歴史的な意味（意義）
いろいろ報道されていますので、詳細は他にお任せするとして、私が注目するのは生産工場が『新潟県糸魚川市の青梅（おうみ）』であること。
姫川とともに、縄文時代の前期（約７０００年前）から最高品質のヒスイ（硬玉）が採られ、ヒスイ加工が始まったところです（縄文の大珠・小珠、弥生の勾玉）
当ブログ・国石ヒスイの古代史シリーズで紹介していますが、簡単に言うと、
ものづくり日本のスタイルは、縄文時代、糸魚川ヒスイの加工、地場産業化（地域内分業化）から始まった
そんな、おそらく世界最古の歴史ある場所で、日本、いや、全世界が待望する新型コロナ治療薬の（原薬）生産が始まるということは、実に象徴的な意味があると思います。
糸魚川を中心として、縄文時代から複数の『ものづくりのムラ』が生まれ、後の弥生時代にクニ（高志、こうし、古志、越）にまで発展したところ。
そのクニを統べていたのが、オオクニヌシが一目ぼれしたヌナカワヒメ（沼河比売、奴奈川姫）。
そんな美しいヒメさまの手に『奇跡の薬』がのっていて、皆が苦しんでいる時にそっと差し出してくれている・・・
まるで神話を読んでいるような、古代妄想なイメージが頭の中にわいてきます。
新型コロナ治療法の確立とともに見え始める出口戦略
アビガンには副作用などのリスクがあると聞きますが、それを差し引いても、非常に高い効果があるという報告が出始めています。
今後、治験を重ねて、より安全にかつ効果的に使い、重症化を防ぐことができれば、新型コロナ感染症は普通より少し重い風邪レベル、おそろしい病気ではなくなります。
治療方法が確立されれば、今恐れられている医療崩壊を防ぎ、本格的なワクチンを始めとした予防・治療薬はそれからでもＯＫという中長期の 出口戦略 が見え始めます。
アビガン原料の製造は、カネカでも始まります（リンク貼っておきます）
カネカ 「アビガン®錠」の原薬供給で合意（企業リリース）
このような事実は、なぜかあまり報道されていませんが、見えない未知の病と戦うという難しい運営を委ねられている政府や専門家も、民間（企業）の協力を得て、やることは着実にやっていると思います。
私たちは、任せることは任せ、しばし『ステイ・アット・ホーム』。踏ん張りどころです。
青い空を皆で見上げて、安心できる日が、すぐそこまで来ているのではないでしょうか。
アビガンが効くメカニズム
私は専門家ではありませんが、資料を読む限り、アビガンはその作用メカニズムから、確実に効果を発揮すると考えられます。
（一方で、胎児の細胞分裂が活発な妊娠期間中の催奇形性リスクは考えられます。ただし比較的短期間で体外に代謝（排出）されるため、中長期的に妊娠や子作りできないというものではないと考えられます）
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