立派な山門。
お寺は縁起、神社は由緒といいます。
木槵樹(もくげんじゅ)はムクロジの樹のこと。枝先が少し黄色くなっているのは花で、やがて果実ができるのですが、種は数珠(じゅず)の材料になります。
お寺には、たまに植えられているそうですので、探してみてください。
英語名は『Indian soapberry、インドの石けんの実』と云われ、実には泡が立つサポニン(天然の界面活性剤)が含まれており、インドではシャボンやシャンプーにも使われます。以前のことですが(恥ずかしながら)少し化粧品を手掛けていたころ、自然派洗顔料の泡立ちに配合したことがあり、このあたりのことをよく勉強しました。
もしかしたら、歴代の尼僧も、清潔とエチケットに利用していたのかも知れませんね。
隣の道明寺天満宮には、大阪府の天然記念物のムクロジの樹がありますが、あちらは、菅原道真公が大乗経を写して埋めたその場所に、その経塚から木槵樹(もくげんじゅ)が成長したと伝えられます。そして後に、信州善光寺で修行中の正人が『その樹の実で百八個の数珠をつくり、念仏百万遍を唱えると極楽往生する』という夢を見る、という幽玄世界のストーリー(謡曲・道明寺)になりました。
御本尊の国宝十一面観世音菩薩像です。この他、道明寺には重要文化財十一面観音像(試みの観音)、聖徳太子立像があり、毎月、18日と25日に拝観することができます(要拝観料)
熟れたイチジクに生ハムか、ベーコン巻き、美味しいんですよね~(´▽`)