まとめ
前期・前方後円墳 #メスリ山古墳 の石室には #日本最大の特殊円筒埴輪 #玉杖、武力のシンボル・銅矢じり多数が納められていました。#桜井茶臼山 とともに #ヤマト創世記 大王級の古墳。墳丘が御神体 の #八坂神社 には面白いカオの狛犬さん
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メスリ山古墳(桜井市高田100)
鳥見山周辺の桜井茶臼山古墳とメスリ山古墳の2基は、三輪山よりも北側の4基(オオヤマト古墳群)よりやや遅れて築造された前期の巨大古墳ですが、宮内庁には治定されず、しかしその規模と埋納物から、歴代天皇の名には残らない大王(女王)級の古墳の可能性が大です。
墳丘長224m、築造は西暦300年代初頭の大型前方後円墳で、橿原考古学研究所(橿考研)が1959年に発掘調査(後円部)を行ないました。
後円部の墳丘頂上の竪穴式石室は盗掘されていましたが、石室を垣根のように方形に囲んだ合計106点の円筒埴輪列が見つかりました。
その中(四隅)には、日本最大、高さ2.4m(外径1.3m)の大型特殊円筒埴輪が置かれていました。
「円筒埴輪の胴には、三角形のすかし穴が開けられており、口縁部に壺や高坏をのせるための受け部が残っています。初期の円筒埴輪として非常に古い特徴をもっており、その年代は4世紀初頭と考えられます(橿考研)」
未盗掘の副室には(桜井茶臼山古墳と同じく当時の大王級の証と考えられる)玉杖(ぎょくじょう)4種類のほか、
王権の武力のシンボルと考えられる銅鏃(どうぞく、矢じりの模型)236点も納められていました。
メスリ山の墳丘が御神体の八坂神社
案内板もなく詳細不明ですが、神社名から、御祭神は素戔嗚尊(須佐之男命、スサノオノミコト)です。
(奈良県神社庁のデータベースをみても、住所以外の情報は記載されていませんでした。)
本殿左右に相殿(あいどの)神(三神)が鎮座していますが、各神名は不明。
本殿石段前に牛像があり、ひとつに菅原道真公を祀っているのでしょう。
面白い表情の狛犬さん。
桜井茶臼山古墳(桜井市外山)