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佐渡の国仲(くになか)は「エ」の字の」の「|」にあたる平野で、南側の小佐渡の上流から流れ下る大野川が、扇状地をつくる扇頂に立地しています。
国仲は弥生時代以降にあらわれた平野で、当時から人がすみ、玉作をしていました。
境内に十五の堂宇があり、中でも目をひくのは、仁王門ー中門ー救世殿の見通しのよい直線の伽藍です。
清水寺(せいすいじ)佐渡市新穂大野124-1
第50代桓武天皇の勅命で、布教に来た賢応が808年に開基とされます。
救世殿
享保15年(1730)年に建立された救世殿は、真言宗豊山派の総本山、奈良の長谷寺(はせでら)を本堂を模して建てられたとされており、全面の札堂に舞台をつけた懸造(かけづくり)です。
京都の清水寺を模した様式でもあります。
ちょうど先月、長谷寺にお詣りしたところで、規模はやや小さめですが、よく似た造りであることがよくわかります。
静かな境内、木造の古びた感じが、何ともいえず『わびさび』を感じさせます。