『ぬなかはの底なる玉をもとめて』今年もやってきました糸魚川。
佐渡帰りで直江津航路にする理由がコレ。直江津から糸魚川まで車で約50分。今年は奥さんとヒスイ拾い。
抱負は『雌伏一年、キツネ石には騙されない。白い石を探す。大ものは狙わない。ゴツゴツを探せ。』
去年は半日、ヒスイ海岸(糸魚川駅から近く)と姫川(フォッサマグナミュージアムから約20分のところ)で探しましたが、キツネ石に騙されてヒスイの『ヒ』にもお目にかかれませんでした。
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今年は姫川の近くのホテルに宿をとり、朝から、姫川→ヒスイ海岸→運が良ければ紫色のヒスイが拾えるラベンダー海岸、の三ケ所で各1~2時間、チャレンジしました。
姫川の上流の小滝川ヒスイ峡から、転がって来たヒスイが姫川下流域、いったん海に出て波にもどされてヒスイ海岸やラベンダー海岸に打ち上げられるという寸法です。
ラベンダー海岸の方は、青海川(おうみがわ)の橋立ヒスイ峡からも転がってくるという仕組みです。
糸魚川で拾った石を鑑定してくれるフォッサマグナミュージアムに行きましたが、今年はコロナで鑑定を中止しているということでした(残念!)。しかし石のサンプルを見ながら自分で鑑定できるコーナーがありました。
ワクワクしたりガックリしたり、サンプルをみても二年生にはわかりません。
今年の強敵はロディン岩。自然な状態では地元の人でもヒスイと見分けがつかないこともあるそうです。どうやらそのロディン岩を数個持ち込んだようです(笑)
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12日に奥さん&石と別れ、昨日24日に久しぶりに家に帰り、早速、シロート鑑定。
写真の上の3個のうち、左上はキツネ石ですね。真ん中の石はたぶん緑色の頁岩(チャート)。
なぜヒスイじゃないかと言いますと、ヒスイは硬く、自然石の状態で丸いものはなくゴツゴツしているからです。
キツネ石さんには「もうだまされんけど、キレイからお家に行こうね」とささやきながら、お持ち帰りさせてもらいました。
問題は右上の大きな石。最初拾った時「ヒスイやっ!」と声を上げるほどでしたが、ミュージアムのサンプルのロディン岩にソックリ。
自分でできる見分け方はひとつ。比重を計ることです。
(石の比重のはかり方は計量秤があればできます。やり方はグーグル先生に。キッチン用はg単位でしか計れませんので、写真下のような小さな石はムリ。0.1g単位のものが必要。)
ヒスイ原石の比重は3.2~3.4、ロディン岩は3.0前後。結果は・・・
石の重量69gに対し(ひもで吊るして)水に浮かばせた時の計量が23g、69g÷23g=3.0で、ヒスイではなく、やっぱりロディン岩。
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さて残り下の2つ。100円玉とくらべても小さく、石の重量(表示)が2g~3gをウロウロしています。水に浮かばせたときの計量が1gでしか表示されませんので、キッチン秤では正確にはわかりません。
手詰まりでしたが思い出しました。ヒスイは光をあてると輝きます。ヒスイ原石は専門用語で「ヒスイ輝石(きせき)」といいます。
そこで、残り2つを懐中電灯に載せてみました。。。お~光ってますね~
が、しかし、ここまで。本物の糸魚川ヒスイかどうかは、やっぱり専門家に鑑定してもらわないとわかりませんね。
これは、また来年、糸魚川においでということでしょうか?(笑)
なお100円玉写真の小さな黒い石。つやっつやっです。もしかして黒ヒスイかもと思ってますが、これはサッパリわかりません。
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奥さんが拾った面白い石。片方はETですが、もう片方からみると、忍たま乱太郎のまゆげキャラ・しんべヱにそっくり。
層状の白い部分に黒いマユゲが引っ付いていて、剥がれそう。姫川下流では珪化木(けいかぼく)やオパール(キラキラしないタイプ)も拾えるそうで、その欠片かも知れませんが、これも鑑定してもらわないとわかりません。
ヒスイがだめならこれ!ということで拾い集めていたのが姫川薬石(ひめかわやくせき)。虎石といわれ、シマシマ模様が特徴です。
温浴効果があるそうで、去年、地元の方に「20個ほど集めてミカンのネットに入れて風呂に沈めておくとあったまるよ」と言われていました。
去年の2個(下)とあわせて集めたので、今日から入浴剤ナシの生活が始まるかも知れません。
ちなみにこの石、泊まったホテルの売店で、このサイズを1個200円で売ってました。