ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

【出羽三山神社(3)】2400段あまり 登りのシンドさとともに振り返る今年【杉と石段と社】

はじめに

羽黒山 山頂の #出羽三山神社 まで。麓の鳥居と随神門のところから、#天然記念物の杉並木 の中、1.7km、2,400あまりの石段。何度も立ち止まり、一息つきながら、いつのまにやら今年の事をいろいろと思い出しながら上がってゆきます

目次

本文

一の坂

羽黒山五重塔から、山頂(標高414m)まで、約2400段あまりの石段が続きます。(昨日紹介した随神門~山頂が2446段。1.7km)

参詣道の杉並木の合間に、いくつかの社が建てられており、一つ一つ参拝しながら(見守られながら)、お山に登って行く形になります。

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左)子守神社 中)天満・保食神社(合祀) 右)大直日神社

社のあるところを曲がって。。。

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まず、一の坂。

なにか人生そのものを考えさせる景色ですねぇ。先があるのは分かりますが、先が見えません。

ふ~っと。ため息なのか、気合なのか、笑、自分でもよくわかりませんが、一息入れて登り始めます。

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出羽三山神社 一の坂

羽黒山の参詣道の高い杉並木は、樹齢350~500年で、国の特別天然記念物に指定されています。

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女夫杉(めおとすぎ)

二の坂

一の坂を上がり切ったところの葉山祇神社

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山祇神社

社を越えて。二の坂。ふぅ~~。先に小さく屋根が見えます。茶屋があるようです。これはタノシミ。

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二の坂

と、思いきや、茶屋はコロナのため休業中。ふぅ~~~

芭蕉塚と御本坊跡

二の坂を超えて、平坦なところに芭蕉塚。句にちなんで、三日月塚。

涼しさや ほの三日月の 羽黒山

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芭蕉

この平坦な一帯は、別当寺宝前院の御本坊跡ということです。かなり広大な境内だったようです。

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愛宕神社日枝神社(合祀)

三の坂

高い杉並木で忘れていましたが、参拝した日は、晴天でした。木漏れ日が眩しい。

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羽黒山 参詣道

縁結びの神様。赤いひもに五円玉(ご縁玉)がぶら下がっています。

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埴山姫神社(はにやまひめじんじゃ)

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左)八幡神社 右)尾崎神社

八幡・尾崎神社を挟んで前後が三の坂。あと一息。

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三の坂

ようやくキツいところを過ぎたあたり。羽黒山参篭所 斎館。宿坊であり、参拝者が精進料理(一部要予約)を楽しめます。

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羽黒山 斎館

羽黒山山頂 赤鳥居

出羽三山神社の赤い鳥居のところまで上がってきました。

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出羽三山神社 赤の鳥居

赤鳥居そばの手水舎の水は、月山の四合目・六合目から引いてきた水だそうです。

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出羽三山神社 赤鳥居のそばの手水舎

出羽三山神社の長い石段の参道は『産道』で、産み(のぼり)の苦しみを乗り越えるための試練で、それをたくさんの神様(社)が見守っているというような内容を読んだ記憶があります。

実際、鳥居をくぐるまで、長い参道をのぼりながら、今年のいろいろなことを考えたりしていました(たいていは「あぁシンド≒疲れた。」ですが。笑)

今年はコロナ騒動の他、公私ともにイロイロありました。おそらく人生で何度もない激動の年。

そんな中でも、長男のコロナを除き、自分と家族、まわりが健康で過ごせたことに感謝。あと残り少し、皆が無事で過ごせることを祈りつつ。

変わってゆくものと、変わらないもの。

蜂子皇子も、ここで振り返ってみたことでしょう。以来、この長い石段を上がって来た人は誰でも振り返ります。(次回、出羽三山神社 山頂境内。最終回)

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出羽三山神社・赤鳥居そばの能除大師(蜂子皇子)御座石

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羽黒山参道 赤鳥居から

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