はじめに
羽黒山山頂の #出羽三山神社。開祖を祀る #蜂子神社、#月山・#湯殿山・#羽黒山の神々を祀る #三神合祭殿 に参拝しました。#出羽(でわ、いでは) #羽黒 は #蜂子皇子 をお山に導いた #ヤタガラス に由来した名です
目次
本文
行きは、鳥居と随神門のあるところ継子坂(下り)・羽黒山五重塔を経て、おそらく参道としては日本最長の、一の坂・二の坂・三の坂の2400余りの石段をのぼって1時間半、1.7kmのミニ試練を乗り越えて、羽黒山山頂の赤鳥居につきました。
(足の悪い方、時間のない方は)鳥居と随神門のあるところから山頂まで運行されているバスを利用できます)
蜂子神社(御祭神:蜂子命)
まずは、出羽三山の開祖・能除大師こと、蜂子皇子(第32代崇峻大王の皇子)を祀る蜂子神社(蜂子社)に参拝。
皇子は『蜂子命、はちこのみこと』、御祭神として祀られています。
出羽三山神社の公式HPでは、蜂子皇子は『舒明天皇13年(641年)10月20日、91歳で薨去された』となっており(旧暦かも知れませんが)参拝の前日が御命日だったようです。
9月の山形訪問で紹介した岩根沢三山神社(出羽三山への入山口のひとつ)で見かけたポスターの蜂子皇子の御姿(御尊像)。
こわい表情ですが、岩根沢三山神社の社務所の方によると「千四百年祭のポスターで知られるようになりましたが、他にも、飛鳥の京の雅(みやび)な皇子の御顔のもの(像?絵?)もあります。」とのことでした。
三神合祭殿(国の重要文化財)
萱葺(かやぶき)替え工事の最中で、屋根の上で職人さんたちが忙しく働いていました。
羽黒山の参道には、社が並び参拝者を見守っていますが、ここでも上から視線が。じーっと見つめています。
中央(月山)に月読命(月山)。
右(羽黒山)に伊氏波神(いではのかみ。稲倉魂命、うかのみたま)。
左(湯殿山)に大山祇命(おおやまづみのみこと)、大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)の出雲三神。
月山と湯殿山は標高が高く、冬季も含めて参拝が困難な一般の人にむけて、三神合祭殿が設けられています。
境内の末社など
たくさんある境内社のひとつ、建角身神社(たけつぬみじんじゃ)。御祭神:建角身命(たけつぬみのみこと)
道中安全の守り神で、履物をお供えして、足腰の健康を祈願します。
建角身命は、賀茂(鴨)建角身命であり、導きの八咫烏(やたがらす)の化身として、京都の下鴨神社、上賀茂神社などで祀られています。
芭蕉翁の三山句碑
涼しさや ほの三日月の 羽黒山(すずしさや ほのみかづきの はぐろやま)
語られぬ 湯殿にぬらす 袂かな(かたられぬ ゆどのにぬらす たもとかな)
雲の峯 幾つ崩て 月の山(くものみね いくつくずれて つきのやま)
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帰りの参詣道で、下からにぎやかな子供たちの声。みんな元気よく挨拶してくれました。同行の先生に聞くと地元の小学生で恒例の遠足とのことでした。
この後、秋の紅葉が美しい湯殿山神社に向かいました。(本シリーズ終わり)