はじめに
京都 #伏見稲荷大社 #お山めぐり 二回目。今回は神蹟七か所のうち三か所。三ノ峰(#下社神蹟)白菊大神。間ノ峰(#荷田社神蹟)伊勢大神。二ノ峰(#中社神蹟)青木大神。#白山信仰 #龍の顔をした荷田竜頭太 #弘法大師 #東寺の稲荷大明神縁起
目次
本文
三ノ峰(下社神蹟)白菊大神
ここは白菊大神を祀っています。明治時代に、現在、京都国立博物館に展示されてる変形神獣鏡(銅鏡、二神二獣鏡)が出土したところです。
白菊といえば、日本神話の謎めいた菊理姫(くくりひめ)の白山(はくさん)信仰を思い浮かべますが、伏見稲荷大社の由緒などでは特に触れられていません。
参考に。白山比咩(はくさんひめ)神社(全国の白山神社の総本社)では『菊理姫の「くくり」は「括る」で「和合の神」「縁結びの神」として崇敬を受けている』としています。
間ノ峰(荷田社神蹟)伊勢大神
三ノ峰からいったん下ると、間ノ峰(荷田社神蹟)の石鳥居が正面に見えてきます。
この石鳥居は、奴祢鳥居(ぬねとりい)といい、中央の額束(がくづか)の両側に合掌スタイルの破風扠首束(はふさすつか)をはめた様式。全国でも珍しいものだそう。参拝時には見逃さないようにしてください。
荷田姓は伏見稲荷大社の社家(宮司家)のひとつで、大社創建前に稲荷山で「田を耕し薪を求めた働き者の」龍のような容貌の荷田竜頭太、にだりゅうとうた の縁起が東寺(とうじ。真言宗総本山、教王護国寺)に残されています(稲荷大明神縁起。伏見稲荷大社ではない)
稲荷の「荷」は「竜頭太が稲を背負っていた」ことから付けられたようです(イナリは他に、稲生・稲成など)
東寺の稲荷大明神縁起は、弘法大師・空海さんと荷田竜頭太が登場する話で、お稲荷さんの背景には真言宗とのかかわりがあります。
伊勢大神と称される由来は定かではありませんが、今後、何かわかれば紹介したいと思います。
二ノ峰(中社神蹟)青木大神(1月19日追記)
二ノ峰(中社神蹟)へは千本鳥居をくぐりながら上り。
伏見稲荷大社HPをみても、青木大神が何なのか、書かれていないのでわかりません。
思うに、街中に榎(えのき)や楠(くすのき)の古木が〇〇明神として祀られていることがありますが、その絡みかも知れません。
もしかしたらです。古代、貴(あて)なる木を「青木」と表現したのかも知れません(1月19日追記)
東寺の建立に稲荷山の材木が利用されました。
西日本には分布していませんが、青森県の「青森ヒバ」、石川県の「貴」はヒノキアスナロ(↓)