はじめに
東大阪市の式内社 #梶無神社 #神武天皇 創建(社伝) 生駒山麓の歴史の古さを物語ります 境内には樹齢550年の大クスノキ。樹上の洞で #アオバズク 一家が子育中。4月に東南アジアから渡ってきて7月に還るまで、カラスも追い払う強いお父さん鳥は近くの樹にとまりじっと子育てを見守ります
目次
本文
梶無神社(かじなしじんじゃ)
北緯・東経(34.65341781145786, 135.64218837425102)※数値をグーグルマップにコピペして検索
延喜式神明帳に記載された式内社。創建は神武天皇即位前三年(紀元前663年)(神主さん作成の明細書(説明書)より)
御祭神:瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと、別名;鹿葦津姫、かあしつひめ)
社伝より要約)神武天皇の東征で、御船を白肩津*1から入江深くに遡らせ来られたが、生駒からの風浪が強く難航を続け、ついに、舵を折られて航行できなくなった。難破の危機に際し、神武天皇が祖神の加護を求めると、風浪がおさまり、付近の丘に御船を付け上陸することができた。天皇は祖神の加護に感謝し、瓊瓊杵尊と木花咲耶姫命を祭神として祠を建てた。この祠が梶無神社となったと云われている
アオバズクの家族とお父さん
お詣りの朝の時間、神主さん一家が境内の掃除をされていたので、挨拶してから参拝させていただきました。
神主さんに『ちょっとちょっと』と手招きいただきました。掃除の手をとめて上げた指の先を見るようにということで見ますと。。。
『アオバズクのお父さんですよ』
野生のフクロウをみるのは初めてです。驚いてお聞きすると、
毎年4月に東南アジア(たぶんベトナムあたり)から渡ってきて、境内の大クスノキの上の洞(ほら)で夫婦で子育てしているとのこと。
子育て中は7月下旬にまた渡って行くまで、エサを集めてくる時以外、お父さんはあのように じっと木に止まって、子育てを見守る といいます。
毎年一羽だけ、神社で育ったオス(雛)が、パートナーを連れて還ってくるそうです。
クスノキの木のホラの近くにはカラスの巣もあるそうですが、カラスがチョッカイを出そうものなら、お父さんが勇猛果敢に追い払うそうです。笑
神主さんが知る限りでは百年以上も続いているということですから、実際には数百年、いや千年以上続いているのかも知れません。
毎年繰り返される歴史の長さ。変わらない、不動の愛情。。。いろいろ考えていると、つい感動しちゃいました。
社務所にふくろう守のポスターが張ってありました。
子どもでしょうか。綿毛が生えてますね。こわいもの知らずで拝殿に下りて来たところかも知れません。
例えば #四天王寺 #五重塔 に登り四方を眺めると。夕陽の西の海の向こうに天竺(#西方浄土)。北に北極星(#北辰北斗)。日の出の東に生駒の大鳥 #ヤタガラス を観想することになります