はじめに
日本にはピラミッド型の山体がいくつ存在するのでしょうか。#生駒聖天 #宝山寺 #般若窟 の断崖もそのひとつ。噴火口付近のマグマが柱状に冷え固まり、断層活動でせり上がり風化したもの。古い時代からここは聖なる山だったんでしょうね
目次
本文
江戸期の中興開基の際、湛海律師(たんかいりっし)を助けた産土(うぶすな)の神が祀られているそうです。
弘法大師のお堂です。
奥の院まで上がってきました。
下(前回)の境内から見えた般若窟(岩屋)のある断崖は ピラミッド型の山 の一面だったんですね。
大国堂は断崖の下から、奥の院は断崖の横の方から山体を遥拝する位置関係になります。
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宝山寺・ピラミッド山体のヒミツ
宝山寺で境内の清掃など奉仕されている方はフレンドリーで質問しやすく、奥の院におられた「Tさん」は、私のピラミッド型の山体の質問に、とても丁寧に説明してくださいました。
中世代(白亜紀・ジュラ紀含む)の昔、ここは火山(古瀬戸内火山帯、現在は死火山)の噴火口だったらしく、マグマが冷えて柱状になった層が、生駒断層帯のせり上がりで斜めに傾いたのが山体の正体で、斜めの柱状の層が風化とともにピラミッド型の山になったということです(安山岩の仲間かと思われます)
生駒ケーブル・鳥居駅前から宝山寺の方を撮影したもの。建物の向こう、中央の三角の山が宝山寺の断崖の山体です。
生駒の駅から南に1キロほどの生駒市壱分町(いちぶちょう)からだと、キレイなピラミッド型に見えるそうです。
アラハバキ解・汎日本古代信仰の謎に迫る(全54話完結)
【2020年12月~2021年5月、連載】