ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

【生駒聖天・宝山寺(4)】奥の院の奥【大乗滝寺近く 神足石 ニニギの降臨伝承】

はじめに

奈良県生駒市 #宝山寺 の最終回。奥の院の奥に開山の #湛海律師 ほか歴代山主の墓群(五輪塔)。お詣りの後、下山途中 #神足石 を見学 #ニニギノミコト の天孫降臨伝承 #福徳大神 #パワースポット

目次

本文

前回記事。宝山寺奥の院(1)

www.zero-position.com

f:id:Kaimotu_Hatuji:20210701102852j:plain
宝山寺 奥の院より奥 開山堂からの境内案内板

宝山寺を五十才で開山し、八十八才に生涯を閉じるまでの間、湛海律師(たんかいりっし)が厳しい修行をしたのがここ開山堂。

隣接して五輪塔が立てられた開山廟。

f:id:Kaimotu_Hatuji:20210629123156j:plainf:id:Kaimotu_Hatuji:20210701102806j:plain
開山堂

f:id:Kaimotu_Hatuji:20210629123053j:plain
開山廟

開山堂からさらに奥に進むと、歴代山主の墓(五輪塔)群。ここが山腹に建立された宝山寺の最奥になります。

f:id:Kaimotu_Hatuji:20210701102350j:plainf:id:Kaimotu_Hatuji:20210701102439j:plain
山主墓

福徳大神

宝山寺の開山以前から信仰の対象(御神体山)であったであろうピラミッド型の山を遥拝する形で福徳大神。

ここは宝山寺とは別の宗教団体が管理する社(宝山寺は管理していない)で、近年はパワースポットとして参拝者が少しずつ増えているそうです。(前回登場、宝山寺の奉仕のTさん、談)

f:id:Kaimotu_Hatuji:20210701102541j:plain
福徳大神

f:id:Kaimotu_Hatuji:20210701102616j:plainf:id:Kaimotu_Hatuji:20210701102311j:plain
福徳大神

神足石(じんそくせき、かみそくいし)

34.6905680004523, 135.68923417096053

宝山寺のTさんとしばらく話していると「ちょうど生駒駅の方に車で下るので、乗せていってあげましょう」と有り難い申し出があり、同乗させていただくことになりました。

下る途中、宝山寺関係の大乗滝寺(だいじょうたきでら、真言律宗生駒市元町2丁目14−8)近くの「神足石を見せてあげましょう」と連れて行ってもらいました。標識も案内板もなく、関係者にしか知られていない場所らしく、特別に報告します。笑

大乗滝寺の石段を下って左。ハイキングコースの標識があります。

f:id:Kaimotu_Hatuji:20210701155713j:plainf:id:Kaimotu_Hatuji:20210701172059j:plain
大乗滝寺の石段を下ってすぐ左に進むとハイキングコースの標識

(右)写真の向かって左、生駒山麓公園の方に進む。

滝場の南陽院を見下ろすところから、水の流れ(小さな滝)を右にみながら、右写真のような道を50メートルほど行くと神足石。

f:id:Kaimotu_Hatuji:20210701102104j:plainf:id:Kaimotu_Hatuji:20210701102141j:plainf:id:Kaimotu_Hatuji:20210701102218j:plain

位置(地図)情報(34.6905680004523, 135.68923417096053)(数値をコピペしてグーグル地図で検索( )不要))

左側の石のくぼみが『ニニギノミコト瓊瓊杵尊)が生駒に降臨した時の足跡』という伝承を、湛海律師が聞き、その事績を右側の石に彫ったといいます。

雨天で地面が滑りやすく、これ以上は近寄れず、何が書いてあるのか見ることは出来ませんでした。

話で面白かった点。

① 生駒一帯に残るニギハヤヒではなく、その弟で、後の天孫降臨の本命・ニニギノミコトの伝承であること

② 同じような神足石の伝承が群馬県にも残っているが、その内容は生駒の伝承のコピー(地名だけ変更)であること

f:id:Kaimotu_Hatuji:20210701102247j:plain
神足石

PVアクセスランキング にほんブログ村ポチっとお願い

アラハバキ解・汎日本古代信仰の謎に迫る(全54話完結)

【2020年12月~2021年5月、連載】

novel.daysneo.com