ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

【深泥池】水鏡に映る雲と空と浮島 西日本では貴重な高層湿原【京都上賀茂】

はじめに

目次

本文

深泥池(京都市北区上賀茂深泥池町)

京都上賀茂の山の端の #深泥池(みどろがいけ)。#鞍馬街道 に隣接。西日本では貴重な冷温帯の高層湿原は天然記念物。美度呂、洫呂、泥濘など古い史書にも登場。天皇の遊猟地であった他、僧行基の修行中に弥勒菩薩があらわれたとの伝承も

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深泥池(みどろがいけ)パノラマ写真、南から

35.05829028880706, 135.76826144073354)(観光用の駐車場等はありませんので注意。近くのコインパーキングに駐車してから見学が吉。)

深泥池の西から北側を通る鞍馬街道は、北東の岩倉エリアから叡山電鉄と並行し、貴船神社鞍馬寺のある山あいに入ってゆきます。

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深泥池 案内板

面積は9ヘクタール、周囲1.5キロで、現在でも氷河期以来の動植物が生息する全国的にみても貴重な池です。

京都盆地は暖温帯に属しますが、深泥池には東日本北部の冷温帯に属するはずの高層湿原が残っているため、昭和二年(1927)に国の天然記念物に指定されました。トンボなどの昆虫等も稀少な種が多く生息しており昭和六三年(1988)にはそれらも含めた指定となり『深泥池生物群集』に名が変更されました(説明板より要約)

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深泥池

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深泥池

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深泥池 池から溢れた水が下っているところ

池底は、腐葉土が堆積した褐色のかかった暗色で、風のない時は鏡のように空や雲を映し出します。

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深泥池

深泥池の散策路

深泥池の東側は、池のふちに沿った散策路になっています。

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深泥池 散策路

途中二人と行き交いましたが、どちらもゴム長をはいた研究者の方のようでした。

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深泥池の不思議のひとつが浮島。池の中央から北側(奥)の三分の一を占めるほどだそうですが、浮島の下には水の層があり、浮かんでいることが確認されています。

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深泥池の浮島(様子がよくわかるところ)

水温や水質の関係で有機物の分解が遅く、植物の遺体が分解されずに堆積し、その上に、ミズゴケを始めとした種々の植物が成長しています。・・・浮島は季節により上下に変動(夏は浮かび上がり、冬は沈んで冠水)し、冬の冠水平坦部分(シュレンケ)にはミツガシワやカキツバタが生育し、冠水しない高い部分には(ビュルテ)にはアカマツ・ネジキなどの樹木が生育します

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深泥池 浮島の様子がよくわかる所 向こうに樹が生えています

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深泥池 後背の山から水が流れ込んでいるところ

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深泥池 形のよい上賀茂ケシ山(冒頭案内板に記載)

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