ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

【山住神社(石座神社旧地)】磐座が鎮座する 京都屈指の古社のこん跡

はじめに

先日紹介した京都洛北 #石座神社 の旧地 #山住神社。#叡山電車 岩倉駅 から徒歩10分。社伝も残されていない洛北屈指の古社のこん跡。御神体は後背の山体。神様が降臨する磐座は、数億年前に太平洋の赤道海底でプランクトンが堆積してできたチャート岩

目次

本文

山住神社 やまずみじんじゃ(石座神社旧地)

山住神社は叡山電車岩倉駅から徒歩10分。

京都市左京区岩倉西河原町(35.07465047764906, 135.78392772827402)

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山住神社(石座神社旧地)鳥居の向こうに比叡山

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山住神社(石座神社旧地)

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山住神社(石座神社旧地)磐座(いわくら)

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御由緒(右))山住神社には社伝がなく、そびえ立つ山を神南備山(かんなびさん)と仰ぐ巨石を、神々の降臨する場「磐座(いわくら)」と崇めた古代信仰の遺跡である。前方の木柵を囲らした、立石の後の高く広い巨石が神々の座「磐座」である。「三代実録」陽成天皇*1元慶四年(880年)の頃に(山城国正六位石座神授従五位下)と記され、千有余年を経る古社である。天禄弐年(971年)この地に鎮座の石座明神は、大雲寺鎮守の神として上蔵町(今の石座神社いわくらじんじゃ)に遷座以降、この古社は、山住の神と号し、石座神社の御旅所*2となる。十月二十三日の石座神社例祭には、早朝神輿(みこし)の渡御(とぎょ)があり、祭典が行われる。

御由緒(左一部))・・・山住神社の石座は、赤道付近の海底に二億年~一億数千万年前に堆積したプランクトンでできた チャート と呼ばれる石で、海洋プレートの移動で日本列島に来て、隆起源の粘土の上に落ち、地殻変動や海の後退によって地上に現れたものと考えられている。

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山住神社(石座神社旧地)御由緒

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山住神社(石座神社旧地)

デザイン電車「こもれび」は今春、赤山禅院修学院駅下車徒歩20分)にお詣りした時に乗りました(鞍馬の四季と動物のデザイン)

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叡山電車 デザイン電車「こもれび」

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赤山禅院

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岩倉川

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岩倉川に沿って、ここから500メートルほど上がってゆくと岩倉上藏町の石座神社。

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岩倉川

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百日紅サルスベリ)の花と比叡山

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*1:第57代。平安初期・貞観年代の清和天皇の息子

*2:おたびしょ。例祭で神輿が神幸(渡御)する時の神様の仮の遷座