はじめに
葛城山麓地方を南北に鴨族の古社(下鴨,中鴨,上鴨)が並びます。#中鴨さん と愛称される #葛木御歳神社 にお詣り。由緒には #御歳神(五穀豊穣、特に稲の豊作をもたらす神) #大歳神(トキの神) の全国総本社と説明されています #お年玉の起源
目次
本文
葛木御歳神社(かつらぎみとしじんじゃ。通称:中鴨社)
(34.42282446535584, 135.72393469050274)奈良県御所市東持田269。近鉄・JR御所駅(鴨都波神社の近く)から南に約5キロ。車で約15分。
御祭神:【主祭神】御歳神(みとしのかみ、三歳神/御年神)【相殿神】大年神(おおとしのかみ、御歳神の父神とされる)、高照姫命(たかてるひめのみこと)
御由緒)御祭神はご本社の背後の御歳山にお鎮まりになって、五穀豊穣をご守護される神であります。創祀は神代、古来より朝廷で豊作祈願のために行われた年頭の新年祭には、まず本社の御歳神の名が読み上げられました。古書の記録では、仁寿二年(852年)には、正二位の神位を授かるほど、篤く崇敬され、後に従一位に昇格され、延喜の制では、名神大社に列した神社として尊ばれた古社で、全国の御歳神、大歳神の総本社であります。御神名の「トシ」は穀物特に稲、またはその実りを意味する古語で、御歳神は稲の神、五穀豊穣をもたらす神、また、穀物の生長を司る神として古くから崇敬 されています。また「トシ」は年に一度の収穫を基準とした時の単位 であることから、何か事を始める時にお参りするとよいとされています。私たちが正月にお祭りし、親しんでいる年神様は、この御歳神、大歳神、若年神 ともいわれています。鏡餅は御歳神へのお供え物(依り代)であり、おさがりの餅には御歳神の魂が込められており、これを「おとしだま」と呼んで、家長が家の者に配っていたものが、今のお年玉の起源 であります。本社は、古代鴨氏が祭った名社で、御所市にある高鴨神社(上鴨さん)、鴨都波神社(下鴨さん)とともに「中鴨さん」として親しまれています
葛木御歳神社 境内
鬼滅の刃の格子模様の前掛けの狛犬さん。後ろから見ていると、ついつい撫でたくなります。
アラハバキ解・汎日本古代信仰の謎に迫る(全54話完結)
【2020年12月~2021年5月、連載完結】