はじめに
今年も行ってきました。三年目の #糸魚川のヒスイ探し。一年目で #キツネ石 に騙され、二年目に #ロディン岩 に目くらまされ、さて今年は? #ヌナカワヒメ #姫川 #小滝川ヒスイ峡 #フォッサマグナ #ラベンダー海岸
目次
本文
糸魚川ヒスイ探し【過去記事】
【2019年、ヒスイ探し一年生】
【2020年、ヒスイ探し二年生】
毎年のコースに新潟と富山が入るため、今年はどうしようかな?と考えていたんですが、今年も中間点の糸魚川に立ち寄って、半日ほどヒスイ探しに行ってきました。
一年生でキツネ石(左、クリソプレーズ、パワーストーンとしても販売されています)に騙され、二年生でロディン岩(右)に目くらまされ、さて今年はどうなりましたことやら。
ちなみに、キツネ石は茶色が混ざるのでさすがにもう騙されませんが、ロディン岩は地元の人でも本物のヒスイと見わけが難しい石です。
糸魚川ヒスイ探し三年生
まずは姫川で二時間ほど。去年、ロディン岩を拾った姫川の河原でヒスイ探し。
先客のおじいさんがいて、朝に採ったという巨大な!軟玉(なんぎょく、ネフライト)を見せてもらいました。
軟玉は、古代中国で玉(ぎょく)として珍重され、今でも中国では人気の緑の鉱石だそうです。
日本では、縄文時代よりヒスイつまり硬玉(こうぎょく、ジェダイト)は信仰の石で、圧倒的に人気があるため、軟玉は貴石の一種ではあるものの、マーケットの評価はそれほど高くありません。
おじいさんによると「こぶし大のネフライトは何度か拾ったことがあるがこれほど大きなものは始めて」とのことで、嬉しそうにお話してくださいました。鉱物ライト(専用の懐中電灯)を使って確認するそうです(知らんかった汗)
それにしてもデカい!もし見つけたとしても持って帰れません。
ついに!ヒスイか!?
さて私の方はというと、天気は曇りで日差しが弱かったのは幸いだったんですが、二時間近く収穫がありませんでした。
もう少しで予定終了と、川のほとりにヨッコラショと腰かけて視線を投げた先の岩陰に。。。拾い上げたのがコレ
今まで拾い上げた石(キツネ石、ロディン岩)とは違う濃い緑色。写真のように乾いていても濃い緑色。光にかざすと表面が縦横無尽にキラキラしている質感は始めて。(ヒスイの正式な鉱物名称はヒスイ輝石。縦横無尽に圧縮・結晶化しているのが硬さの理由)
そうや!と、グーグルレンズで調べてみると、ヒスイ(硬玉、ジェダイト)が検索されます!!
現時点では、去年のように比重を計ってませんし、相変わらず専門家に鑑定してもらったわけではないですが、暫定的に グーグルレンズ認定のヒスイ ということにしておきます。笑。
小滝川ヒスイ峡
小滝川ヒスイ峡は、東北の本州と南西の本州が、ガッチャンコとぶつかり合って高い山と深い峡谷を形づくるフォッサマグナの真上にあります。
右の高い山が明星山(1188m)で、3億年前には海底にあったサンゴ礁が衝突のエネルギーでせり上がって石灰岩の山としてそそりたっています。案内によると、山頂から写真の川のところまでの高さが440mもあるそうです
ヒスイ鉱石の岩の塊は、さらに地中深いところから明星山とともにせり上がり、崖に露出し、やがてゴロンゴロンと川べりに転がり落ちて巨石群となります。
案内板にも書いてある通り、ヒスイ峡のヒスイ鉱石は国の天然記念物ですので、採取は禁止です。
このヒスイ峡を起点に、下流の小滝川~姫川にヒスイが分布します。さらに姫川からいったん海に流れ出たヒスイは、波で海岸に打ち上げられてまた拾える(ヒスイ海岸)という仕組みです。
ラベンダー海岸でヌナカワヒメにご挨拶
去年も訪問したラベンダー海岸に。糸魚川では姫川の他に、青海川でもヒスイが採れるのですが、こちらのヒスイは橋立ヒスイ峡が起点で、ラベンダーカラー(紫色)のヒスイが拾えることから、その名の由来となっています。
こちらでもヒスイ探しの先客。道具とユニフォーム(ゴム長、スエット、ヒスイ探し用の長いひしゃく)を完全装備のご夫婦。
ヒスイ探しを始めたばかりということで、ずぶ濡れのスニーカーの私が先輩でした。
姫さま。今年もありがとうございました。
京都で鉱物鑑定してくれるところがあるので、機会があれば、あの濃い緑の輝く石がホンモノかどうか確認してまいります。と心で話し、今年のヒスイ探しは無事終了しました。