はじめに
(遠野大出)#早池峰神社 境内には #夫婦イチイ の巨樹。本殿左右に #早池峰稲荷神社(ウカノミタマ、女神)#金勢社(コンセイサマ、男神)。#サルタヒコ #駒形神社
目次
本文
(遠野大出)早池峰神社の境内図
(遠野大出)早池峰神社の神域は、北の薬師岳さらにその奥の早池峰山に向かって、直線的に社殿(鳥居―割拝殿ー本殿)が配置され、本殿の両サイドに、稲荷社と金勢社が配祀されています。
(鳥居をくぐる前、境内図の左(西)に駒形神社が見えますが、現地で見落としお詣りできませんでした。)
夫婦イチイの巨樹
本殿に向かう参道にイチイ(オンコ)の巨樹。雄(オス)の木と雌(メス)の木があります。本殿にのぼる石段の横にあるのがメス、石段を上がったところにオス。
イチイの樹にメスとオスがあって、こんなに大きく育つとは知りませんでした。
早池峰稲荷神社
金勢社(コンセイサマの社)
ちょっと失礼して。。。こんな感じです。
(遠野大出)早池峰神社境内
サルタヒコを探す
前半(昨日)の記事で、この辺りを源流域として遠野市街を流れ、遠野物語の舞台としても多く登場する猿ヶ石川を紹介しましたが、そもそも、川の名に「猿」があることが妄想をそそります。
記事を書くのにあらためて調べていましたが、冒頭「見落とした」と書いた駒形神社には、猿が馬(駒)を曵く絵馬が奉納されているそうです。
当社中興の慈覚大師(円仁)は天台宗の人で、神猿(まさる)を遣いとし(見ざる言わざる聞かざる)、平安京の鬼門結界の見張り役として、神猿を京都御所の東北の鬼門(猿ヶ辻)に置きました。
慈覚大師は古いサイノカミ信仰(サルタヒコ)を、天台宗の教義・様式(神猿)にモデルチェンジしたと言えます。
よく考えてみると、境外の駒形神社は早池峰神社の鳥居前と参道を西から「見張る」位置にあります。このあたりの配置様式は、良くないものを入れず(塞)、良いものは入れる(幸)意味があり、つまり、サイノカミ信仰のこん跡であり、かつ天台宗の影響と考えられます。(平安京などには、良くないものを入れないだけでなく「出さない」という意味もあります。何を出さないかというと神社に鎮まる御霊という考え方もあります。)
もう一点、ツイッターで仲良くさせて頂いているYoshiHRさんから、早池峰神社の年一回の大祭の日に、御神体(神輿)を先導するのが赤顔・鼻高面のサルタヒコと教えてもらいました。天孫降臨神話でニニギノミコトを導いたのがサルタヒコです。
今回のお詣りは始めてで、見落としもあり、また他の早池峰神社(東・西・北の三社)にも行けてませんので、来年以降、あらためてお詣りする目的ができたと考えています。