はじめに
石清水八幡宮が鎮座する #男山(おとこやま)東麓 #相槌神社(稲荷)神が来りて刀鍛冶の匠と相槌を打ったという伝承が神社名に。#山ノ井 の霊泉湧き出るこの地に #源氏 の #髭切 #膝丸 作刀伝承
目次
本文
(34.88071489315379, 135.7028990919642)/京都府八幡市八幡平谷10/京阪電車「石清水八幡宮」駅 下車徒歩8分
御祭神:宇迦之御魂(ウカノミタマ)(お稲荷さん)
石清水八幡宮が鎮座する男山(おとこやま)の東麓の相槌神社。
神社の後ろの石段と坂が石清水八幡宮の表参道です。
創建は不明ですが、その歴史は古く、掲示された社伝には、次のように紹介されていました。
當社ヲ相槌神社ト称スルハ、伯耆国會見郡大原五郎太夫安綱鍛冶スル時ニ神来タリテ相槌ヲナス 依テ此処ニ神ヲ祭ル(抜粋)(伯耆の国の大原五郎太夫安綱が刀鍛冶をしているときに、ウカノミタマの神が来て、相槌をしたことからここに御祭神として祀り、相槌神社と称する)
お賽銭箱にたいへん珍しい御神紋。二本の槌が描かれています。
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相槌とは、刀鍛冶(匠)の呼吸に合わせて打つ槌のこと。
山の井の霊水で、名刀『髭切』『膝丸』を作刀した所
当社の説明には、次のように書かれています。
当社は天下五剣と謳われ、現在国宝に指定されている童子切安綱を造りました伯耆安綱と、稲荷の神 倉稲魂(ウカノミタマ)様が、山ノ井の水を用い、名刀『髭切』『膝丸』をお造りになった場所なのです
『髭切』『膝丸』は、渡辺綱(わたなべのつな)が鬼の腕を切り、源頼光(みなもとのらいこう)が土蜘蛛退治に使用したとされる、源氏の嫡流に伝わる名刀です(現在北野天満宮が所蔵)
ちょうどご近所のおばさんがお詣りされていて、少しだけお話を聞かせていただきました。
当日は曇り空だったのですが、この時だけ、カッと日が照り、右は急な眩しさに目がくらみながら撮った写真。
御由緒に名がある、三条宗近の作刀伝承(小狐丸)は、伏見稲荷大社・御劔社(みつるぎしゃ)に残されています。
数々の作刀伝承は、霊水の地と深い縁があり、日本の古い刀鍛冶は、酒造や相撲と同様、神事 であったことを伝えています。