はじめに
JR三輪駅から徒歩数分、伊勢街道に面して #三輪坐恵比須神社。御祭神は八重事代主命(コトシロヌシ)で恵比寿様。境内の琴比羅神社の御祭神は大物主神で、神社では別名大国主命(オオクニヌシ、大黒様)と紹介
目次
本文
伊勢街道と海柘榴市
三輪坐恵比須神社(みわにいますえびすじんじゃ)の鳥居の前が 伊勢街道
今のように便利な近鉄電車もない明治ごろまで、大阪からは、三輪山の麓のこの辺りを通って お伊勢参り。
ここから伊勢街道を15分ほど歩いてゆくと、金屋(かなや)の 海石榴市(つばいち)。日本最初の市と云われ、奈良時代以前より、初瀬川(大和川)の(物々交換の)市、若い男女の万葉歌交歓の場としてにぎわいました。
「海柘榴市(つばいち)」そして「仏教伝来の地」は、地図の左(西)の方、磯城金刺宮の付近。
三輪山南麓の伊勢街道は、初瀬川(泊瀬川)沿いの近鉄大阪線に沿ったルート。
三輪坐恵比須神社(みわにいますえびすじんじゃ)
三輪坐恵比須神社は、海石榴市(つばいち)の守護神として創建されました。
商売繁盛の『えべっさん』の神社は全国にありますが、日本最古の市場や関連する商売の守護神という御神徳から考えて、ここが日本最古なのかも知れません(神社では特にそういう標榜はしていませんが。)
(34.52663088529615, 135.84735050459835)/奈良県桜井市三輪375/JR桜井線(万葉まほろば線)三輪駅から徒歩5分
御祭神:八重事代主命(やえことしろぬしのみこと、恵比寿)、八尋熊鰐命(やひろくまわにのみこと)、加夜奈流美命(かやなるみのみこと)
境内の琴比羅(ことひら)神社の御祭神は大物主神(オオモノヌシ)と書かれています。
大物主神(オオナムチの和魂、にぎたま)は大神神社の御祭神でもありますが、当社HPに『大物主大神は別名、大国主(オオクニヌシ)』と紹介されています。
・・・当社の御祭神(由緒)から、出雲の神々がいろいろと繋がってゆきます(長くなりますので当記事ではここまで。)
元宮 大行事社
神社の前の伊勢街道の坂を上ってゆくと、途中に平等寺があり、さらにその先の行きどまり、三輪坐恵比須神社の創建地に、元宮・大行事社が鎮座しています。
延長四年(926)の大雨による初瀬川の氾濫で海柘榴市が三輪の地に移るまでは、三輪坐恵比須神社はここにあったそうです。
大行事社の鳥居から、真っ直ぐ道の先に、大和盆地の耳成山(みみなしやま)が見えます。
このビューライン、ちょっと気になりますね。笑