ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

【石清水八幡宮(6)】筆頭・天照大神と第二位・八幡大菩薩が出逢うところ【細橋】

はじめに

平安時代に定められた #二十二社(上七社・中七社・下八社)の社格。上七社の筆頭が #伊勢神宮、第二位が #石清水八幡宮。それぞれの御祭神(#天照大神 #八幡大菩薩)が出逢うところが境内にあります #伊勢神宮遥拝所 #細橋

目次

本文

石清水八幡宮 御本社(国宝)

明治に廃止されましたが、平安時代を通じて 二十二社 という社格制度がありました。

主に畿内の神社で、朝廷から別格の崇敬を受けた神社が選ばれています。

ja.wikipedia.org

時代による変遷はありますが、上七社・中七社・下八社 としてもよく知られています。

二十二社中、上七社は読んで字のごとく最高位の社格で、その順位は『伊勢神宮(三重)、石清水八幡宮(京都)上賀茂神社(京都)、下鴨神社(京都)、松尾大社(京都)、平野神社(京都)、伏見稲荷大社(京都)、春日大社(奈良)』です(全八社ありますが、上賀茂・下鴨は賀茂神社として1カウントします)

石清水八幡宮は、伊勢神宮に次ぐ、第二位の社格として朝廷より崇敬されました。

天照大神八幡大菩薩が接する所

石清水八幡宮の方形の御本社(オレンジ色の区画。御拝殿・御本殿を含む)は、東西南北の方位に基づいて造られています。

オレンジ色の外側を、信長塀がぐるりと囲み、東西南北の各方位に総門(東総門、西総門、南総門(参道)、北総門)が置かれています。

石清水八幡宮 御本社(八幡市サイトに書き込み)

東総門(通常は閉門)の外は石段になっていて、下ったところに注連縄で囲われた古い石橋があります。

東総門の石段下に注連縄で囲われた古い石橋

かつては上から水の流れがあり、石段の上に水分社(みくまりしゃ、水の祭祀場)があるとのこと。

そして山道の参道を挟んで伊勢神宮遥拝所。

二つの灯篭をバックに竹林がキレイなので前回参拝時に撮影していたのですが、案内板がなく、ここが伊勢神宮遥拝所とは思ってもいませんでした。神職さんのガイドツアーで教えてもらいました。

遥拝所の名の通り、ここから東、日の出の方向に、天照大神の鎮座する筆頭社格伊勢神宮が鎮座しています。

神職さんによると、ここが 天照大神石清水八幡宮の御祭神・八幡大菩薩が、この国の行く末を話し合うために会合する所 で、ゆえに細橋と云われる石橋に注連縄が張られているということでした。

伊勢神宮遥拝所(前回訪問時撮影)

www.zero-position.com

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