はじめに
京都太秦(うずまさ)エリアの北西端、嵯峨野に近いところに #阿刀神社。神社名から #弘法大師(空海さん)を生んだ古代豪族 #阿刀氏 の山城国における氏神であった考えられます
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京都嵯峨野 阿刀神社(あとじんじゃ)
(35.02068078447138, 135.69199064546)/京都市右京区嵯峨広沢南野町80/嵐電(京福電鉄嵐山線・有栖川駅より徒歩10分、駐車場はありません)
阿刀神社(入口)は丸太町通りに面していますが、建物に囲まれていて参道入口も狭くわかりにくいです。通りの向かいの京都広沢郵便局(右京区嵯峨広沢南野町12−10)を目印にすると行きやすいです。写真の信号を渡ったこちら側が嵯峨 阿刀神社
京都嵯峨 阿刀神社 御由緒と境内
御祭神:天照皇大神(神社明細帳、明治16年(1883))
アマテラス大神を祀る社の 神明式鳥居。
建物の間の、細長い空間に境内、ひっそりと鎮座しています。
延喜式神名帳(延長5年(927))に、山城国葛野郡(やましろのくに かどのぐん)に「阿刀神社」と記載されている式内社。
神社名の 阿刀 は、弘法大師・空海さんを生んだ(母方)古代豪族・阿刀氏の氏神社であったことを示します。
空海さんのお母様のお兄さんが 阿刀大足(あとのおおたり)
私度僧(私費留学生)の空海さんが遣唐使として入唐できたのは、この叔父さんの尽力が大きかったとされています。(後に天台宗を開宗した最澄さんは公費留学生)
阿刀氏はもともと河内国渋川郡跡部(あとべ、現在の大阪府八尾市跡部)を本拠としていましたが、平安京の前、長岡京の遷都に伴い、一族はここに移住して来たと云われます。
【参考】Wiki・阿刀神社)新撰姓氏録(815)には、山城国に「阿刀宿禰」「阿刀連」の記載があり、それぞれ石上朝臣(物部氏)の支族で、饒速日命(にぎはやひのみこと)の孫の味饒田命の後裔であるとしている