はじめに
緑濃く朝の暗さの残る #貴船神社奥宮。境内奥に謡曲 #鉄輪(かなわ)の案内板。生きて鬼と化した #宇治の橋姫 #丑の刻詣り の物語は 平安京堀川 #一条戻橋 #渡辺綱 の鬼女遭遇(名刀髭切丸、鬼丸)の怪異譚に繋がります
目次
本文
先日の記事の続き。
雨の日で、緑濃く、朝の暗さの残る貴船神社奥宮。
文字起こし)当社は古来より水ノ神として崇敬され祭神とし高龗神(たかおかみのかみ)を祀り、心願成就信仰としての 丑の刻詣 で知られている。むかし 宇治の橋姫 が丑ノ刻(午前二時)詣りをして男に呪いをかけた伝説があり、これをもとに造られたのが謡曲「鉄輪」で、橋姫が頭にのせた鉄輪を置いた鉄輪掛石(かなわのかけいし)が叡山電鉄・貴船口駅の傍らにある。丑の刻詣りが祭神が国土豊潤のため丑年丑月丑刻に降臨されたと伝える故事によるもので、人々のあらゆる心願成就に霊験あらたかな事を示すもので、単にのろいにのみとどめるべきものではない
頭に鉄輪(かなわ)を載せた橋姫
橋姫が頭に乗せた鉄輪とは、鉄の輪に三本脚が付いた台をさかさまにして、それぞれの脚に松明(たいまつ)を結び燃やしたもの。
丑の刻詣りでは、ローソクをイメージしますが。。。橋姫はさらに、口に二本の松明をギリリッとくわえ、計5本の炎を燃やしながら、丑の刻詣りをしたそうです。怖っ!
深い妬みにとらわれた公卿の娘(橋姫)が、貴船神社に七日間こもり「私を生きながらにして鬼神にしてください」と心願し、これを哀れに想った祭神(明神)が、「鬼になりたくば、姿を変えて(娘の地元の)宇治川に21日間浸かりなさい」と告げます。
橋姫は髪を分け五本の角(つの)にし、顔に朱、頭に鉄輪と松明三本を載せ、口に松明二本を咥え、21日間宇治川に浸かり、願いの通り、生きながら鬼に。
鬼と化した橋姫は、恨んだ男と女、その縁者・親類、ついには誰彼構わず、見境なく殺すようになったといいます。
これを恐れた平安京の人々は、夕刻より人を家に招き入れることも、外出することもなくなった中、源頼光(みなもとのらいこう)の四天王の一人、渡辺綱(わたなべのつな)が、堀川の一条戻橋で橋姫(鬼)と出会う話につながってゆきます。
宇治の橋姫伝説を詳しく知りたい方は、Wikiをご覧ください。
都市伝説 ワラ人形
私が貴船神社にお参りに行くと話した仕事場の女性はキモコワ大好き。(チャッキー人形とどーも君がパソコン・スマホの待ち受け)
彼女から「友達が、貴船神社の奥宮に参ったとき、境内の樹にワラ人形が打ち付けてあったのを実際に見たそう!」
という話を聞き、ビクビク・ドキドキしながらお詣りしましたが、見た範囲ではありませんでした。
境内のうっそうとした樹叢。貴船の山の奥のどこかにあるかも知れませんね(聞いた話では境内地でワラ人形禁止のはず)
なお、謡曲保存会の看板に書いてあった、叡山電鉄貴船口駅そばの鉄輪掛石(かなわのかけいし)ですが、後日出直して見学に行きましたが、残念ながら、見つけることができませんでした(地元の人にも聞きましたが不明)