ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

【結社(貴船神社中宮)】 良縁結ぶ古社【もの思ふ和泉式部の歌】

はじめに

貴船神社の本宮と奥宮の中間あたり、両社を結ぶように鎮座する中宮・結社(ゆいのやしろ)。哀しい姉神・磐長姫を祭ります。境内に夫婦仲に悩む和泉式部の歌碑

目次

本文

貴船神社本宮から徒歩5分、奥宮までの途中に結社(ゆいのやしろ、中宮)が鎮座します。

御祭神:磐長姫命(いわながひめ)

結社(ゆいのやしろ)貴船神社中宮

神武天皇の曽祖父にあたられる瓊々杵命(ににぎのみこと)が、木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)を娶らんとする時、父の大山祇命(おおやまつみのみこと)が姉の磐長姫命も共におすすめしたが、瓊々杵命は木花咲耶姫命だけを望まれたため、磐長姫命は大いに恥じ「吾ここに留まりて人々に良縁を授けよう」といわれ、御鎮座したと伝えられています。古くより縁結びの神、「恋を祈る神」としての信仰が篤く、平安時代の女流歌人和泉式部が切ない心情を歌に託して祈願したという話は有名です。昔はススキ等の細長い草を、今は「結び文」を神前に結びつけて祈願する習わしがあります。男女間の縁だけでなく、人と人、会社と会社、就職、進学などあらゆる縁を結んでくださる神様です。

結社 御由緒

結社(ゆいのやしろ)貴船神社中宮

結社境内 和泉式部 歌碑

結社 和泉式部の歌碑

結社 結び文

結社 結び文

和泉式部がもの思ふ 思ひ川

結社を出て、奥宮の手前に貴船神社の三の鳥居。(一は叡山電鉄貴船口駅付近。二は本宮石段前)

参道を横切って 思ひ川 が流れます。

貴船神社 三の鳥居 思ひ川

貴船神社 三の鳥居 思ひ川

和泉式部の蛍の歌 蛍石

結社から県道361号線(上黒田貴船線)を下って、叡山電鉄貴船口駅の少し先に和泉式部貴船参詣をした際に、蛍の光を見て歌を詠んだ蛍石があります。

蛍石

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