ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

初の七点勢ぞろい【奇跡の松帆銅鐸展~砂山からの軌跡】

はじめに

2015年、南あわじ市の製造工場の砂山から現れた #松帆銅鐸(まつほどうたく)。発見当時は大ニュースになりました。地元に里帰りした全七点、初の一斉展示中(玉青館〜9月11日)

目次

本文

玉青館 夏季特別展「奇跡の松帆銅鐸展~砂山からの軌跡~」

滝川記念美術館玉青館

兵庫県南あわじ市松帆西路1137−1/専用駐車場あり

夏季特別展「奇跡の松帆銅鐸展~砂山からの軌跡~」 会期:令和4年7月6日(水曜日)~令和4年9月11日(日曜日)

www.city.minamiawaji.hyogo.jp

平成27年(2015)、南あわじ市内の製造工場の砂山(採掘された原料の砂置き場)から、作業中に発見された7点の銅鐸(どうたく)。 同市内の松帆で採取された砂の山から現れたので、松帆銅鐸(まつほどうたく) と名付けられました。

奈良文化財研究所で、分析・研究・保存処理を終えたものから順番に、地元の玉青館で展示されて来ましたが、つい最近、すべてが終わり、全銅鐸が里帰りしたことを記念して、特別展が行われています。

もちろん一斉展示ははじめて。

この特別展の話を聞いて、居ても立っても居られず、早速、淡路島に渡って見学してきました。

松帆銅鐸(パネルより)

7点の松帆銅鐸が勢ぞろい

しっかり保存処理され、光輝いてます。

右から順に、1号銅鐸、2号銅鐸・・・です。

7点が勢ぞろいした松帆銅鐸

7点とも、弥生時代中期(AD100)までの銅鐸、いわゆる古銅鐸で、そのすべてに、青銅製の棒「舌(ぜつ)」が伴っていました。

これにより、少なくとも弥生時代前〜中期の銅鐸は、音を鳴らすものとして使用されていたことが判明し、「数十年に1度、いや数百年に一度の大発見」、「奇跡の銅鐸」と言われ、発見当時、考古学の大ニュースとして報道されました。

松帆銅鐸

この鐸を鳴らすのはあなた

玉青館一階に、精確に復元された松帆銅鐸(1号銅鐸、2号銅鐸)を実際に鳴らすことができる体験コーナーがありました。

精確に復元作成された松帆銅鐸(左が1号銅鐸・右が2号銅鐸)

銅鐸の内側に吊るされた「舌(ぜつ)」

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