ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

【御柱の道②】平成16年(2004年) 上社(前宮・本宮)の御柱用材を伐採した跡地

はじめに

諏訪大社 #御柱祭。寅と申の年に上社二社と下社二社✕各四本、合計十六本、樹齢150年以上のモミの大木を立てます。巨木をどのような森から伐ってくるのでしょう #御柱御用材跡地 #諏訪大社上社本宮 #諏訪大社上社前宮 #御柱

目次

本文

【前回】

御柱への道(箕輪平口)御柱御用材跡地

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御柱への道(トレッキングコース)御柱御用材跡地

(36.11525973119507, 138.26950856519767)/長野県北佐久郡立科町芦田八ケ野/御柱への道駐車場(箕輪平)から徒歩約30分

伍社大神から歩いて約10分。『御柱御用材跡地』の立て札のあるところまで来ました。

御柱御用材跡地 モミの巨木の森

諏訪大社(四社/上二社・下二社)では、7年に一度、寅と申の年に、山中から各四本(合計で十六本)、樹齢150年以上のモミの大木を伐り出して各社まで曳き、御柱(おんばしら)として御本殿の四隅に立てます(御柱祭、正式名:式年造営御柱大祭、最近の御柱祭は寅年の今年2022年4月山出し~5月里曳き~6月遷座祭)

この御柱御用材跡地は、平成十六年(2004年・申年)、上社二社(前宮と本宮の八本)の御柱を調達した跡だそうです。

文字起こし)全国にひろがる諏訪大社の総本山。諏訪大社の御神座の四隅にモミの大木を曳き立てる御柱祭は、七年に一度*1諏訪地方の氏子が参加して行われている。平成十六年に開催された御柱祭ではここから伐採された大木八本が御柱として切り出されました。

森の中のところどころに切り株があり、御柱のために伐り出された跡の立て札がそれぞれに立てられていました。

全部で七本の立て札を見ました(前宮二之御柱の伐採跡は見つけられず)

本宮一之御柱 伐採跡

本宮一之御柱 伐採跡

本宮二之御柱 伐採跡

本宮二之御柱 伐採跡

本宮三之御柱 伐採跡

本宮三之御柱 伐採跡

本宮四之御柱 伐採跡

本宮四之御柱 伐採跡

前宮一之御柱 伐採跡

前宮一之御柱 伐採跡

前宮三之御柱 伐採跡

前宮三之御柱 伐採跡

前宮四之御柱 伐採跡

前宮四之御柱 伐採跡

諏訪大社上社本宮 御柱(2022年10月)

諏訪大社上社本宮 一之御柱 二之御柱

諏訪大社上社本宮 三之御柱 四之御柱

諏訪大社上社前宮 御柱(2022年10月)

諏訪大社上社前宮 一之御柱 二之御柱

諏訪大社上社前宮 三之御柱 四之御柱

【参考】御柱用材の伐採(2016年記事)

一部コピペ)御柱用材は本来、上社側が茅野市の御小屋山(おこやさん)にある大社の社有林、下社側は下諏訪町の東俣国有林から切り出すのが習わしです。ただ、御小屋山の社有林は1959(昭和34)年の伊勢湾台風で大きな被害を受けて適齢期のモミが不足したため、上社側は98年以降、4回連続で別の場所から確保しています。今回は初めて、上伊那郡辰野町の横川国有林で伐採しました。

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*1:かぞえ年でのカウント。逆算する場合マイナス6年ずつ