ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

目力満点!青森ねぶた人形のダイナミックな動きの構図

はじめに

青森市 #ねぶたの家ワラッセ。#青森ねぶた祭 の展示施設。目力満点!計算され尽くしたねぶた人形のダイナミックな動きの構図に惹き込まれ #坂上田村麻呂

目次

本文

ねぶたの家 ワ・ラッセ

(40.829590900654686, 140.73543365694513)/青森県青森市安方1丁目1−1/青森駅から徒歩数分。駐車場あり

青森ねぶた祭の展示施設、ねぶたの家 ワ・ラッセ

毎年8月に行われる青森ねぶた祭の常設展示館。

現在は2022年の祭の受賞作品が展示されています。

青森ねぶた祭りの由来ははっきりせず昔から、①坂上田村麻呂説、②民族行事「眠り流し」説、③初代弘前藩主・津軽為信の大灯龍説などがあるようですが、

今は『古来から津軽にあった習俗と精霊送り、人形、虫送り等の行事が一体化した』②の説が有力なようです。

意外だったのは 坂上田村麻呂が青森に来た史実はない というパネルの解説。

坂上田村麻呂説(ワ・ラッセ

当ブログでは、由緒に名が見える岩木山神社や巌鬼山神社(がんきさんじんじゃ)を紹介しましたが、あらためて調べてみると、確かに、記録に残る田村麻呂公の征夷の北限は岩手県

津軽には他にも田村麻呂伝説が多数…津軽源義経伝説にも通じるものがありますね。

ちなみに、かつて青森ねぶた祭の最優秀作品賞だった「田村麿賞」が「ねぶた大賞」にあらためられたのは、青森の地元からみると、田村麻呂公は征服者であり、逆賊ではないかという意見があったことが理由だったとか。

千二百年前の出来事が現代の議論を呼び起こすという歴史の長い国ならではのお話。

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青森ねぶたの展示

ねぶた人形の目線を追っていると、ダイナミックな「動き」に惹き込まれ、「声」や「音」まで聴こえてきそうです。

ねぶた大賞/龍王(竹浪比呂央)

若き女性ねぶた師、北村麻子さんの作品。

優しめの色使いの中に、水の動きを感じさせてくれます。

市長賞/琉球開闢神話(北村麻子)

え~っと…作品名を確認し忘れましたが、とにかく迫力。

コウモリを引き連れた鬼が凶悪ですね。

どっちが鍾馗(しょうき)さまかわかりませんが、どっちかが鍾馗さまです😅

商工会議所会頭賞/鍾馗(北村隆)

最後に坂上田村麻呂公。

遠目には地味に見えましたが、近くから見上げるとスゴい!

最後の一枚など、目線でつくられる構図が計算し尽くされていることがわかり、まったくスキを感じません。

田村麿悪鬼高丸を滅す(京野和鴻)

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