はじめに
津軽 #お岩木山 東麓 #鬼沢(弘前市)の #鬼神社。地域ではツノのない優しい#鬼神さま と親しまれているよう(扁額の鬼の字にツノがない)境内ではタイヤキならぬ #狛魚 が泳ぐたいへん珍しい石造物(鬼コはいません)
目次
本文
鬼神社(おにがみ様)(10月中旬参拝)
(40.68601798535199, 140.4159342021229)/青森県弘前市鬼沢字菖蒲沢/JR弘前駅から車で30分(神社裏に約10台の駐車場)。JR弘前駅から弘南バス約40分、バス停「鬼沢」から徒歩5分
御祭神:高照姫神(顕国魂の女。由緒書より)、伊弉那岐大神(いざなぎのおおかみ)、大山祇神
由緒の坂上田村麿公の話は、ほぼ同じ内容が、岩木山北山麓の巌鬼山神社にも伝わります。
拝殿扁額にツノがない鬼(鬼コはいません)
拝殿の扁額に、上に「ノ」がない、つまり ツノのない優しい鬼をあらわす字 が描かれています。
十腰内(とこしない)の鬼伝説(厳鬼山神社の記事で紹介)など、津軽には古代の産鉄民族が鬼として描かれる伝承がいくつかありますが、これに関係するのか、拝殿の壁には鉄製品の奉納物(主に農耕具)が掲げられています。
境内を泳ぐタイヤキ君!?
神社参拝ではじめて見ました!😀 狛魚(ほかに表現のしようがないのでそう呼んでおきます)
見た瞬間、タイヤキを思い浮かべましたが、たぶん縁起の良いタイでしょうね。
お口が微妙に阿(あ、上の写真)吽(うん、下の写真)になっているような気もしますが微妙😅
ゑびす様がタイを釣り上げる縁起物をよく見かけますが、エビス信仰(市神)に関連した奉納物かも知れません(御祭神や境内社には見えませんが)。
【参考】鬼神社の鬼神伝説(コピペ)
むかし、弥十郎という農民が、岩木山中の赤倉で鬼と親しくなり、よく相撲を取って遊んでいた。鬼は自分のことを『誰にも言わないように。』と弥十郎と約束を交わしていた。ある時、弥十郎は水田を拓いたが、すぐ水がかれてしまうので困っていた。その話を聞いた鬼は赤倉沢上流のカレイ沢から堰を作って水を引いてくれた。村人はこれを喜び、この堰を鬼神堰とかさかさ堰とよび、鬼に感謝した。ところが、弥十郎の妻が約束を破り、鬼を一目見ようとしたために、鬼は堰を作るときに使った鍬とミノ笠を置いて去り、2度と姿を見せなくなった。弥十郎がそれを持ち帰り、祀ったのが鬼神社の始まりである。
鬼沢には他に、《鬼の腰掛け柏》や《鬼の土俵》など鬼伝説縁の場所がある。そのため、鬼沢の住人は今でも節分の日に豆をまかない・端午の節句にヨモギや菖蒲を屋根にのせないことを習慣にしている家庭が多い。鬼沢では、鬼神様なのである。
鬼の正体には、田村麻呂に追われ岩木山麓に隠れ住んだ落武者であるとか、卓越した製鉄技術、潅漑技術を持っていることなどから、大陸から漂着した渡来人ではないか、という説もあるが、定かではない。