津堂城山古墳(大阪府柏原市、古市古墳群)で出土した #水鳥形埴輪(3体セット)が #巣山古墳(奈良県広陵町、馬見古墳群)でも出ていたことを知り #大和川 流域の二つの古墳が対を成すのではないかと見学に #広陵町文化財保存センター #準構造船
目次
本文
3回シリーズで紹介した古市古墳群・最古級、二上山を見晴るかす津堂城山古墳(前方後円墳、4世紀後半、墳丘長200m超)からは水鳥型埴輪(3体セット)が、古墳に付随する祭祀場の島状遺構から出土しています。
【津堂城山古墳】
ともに水鳥型埴輪3体セットが出土した同時代・同サイズの古墳
※地図中/「昔」古代の大和川の流れ。「今」江戸期の付け替え以降の新大和川の流れ
調べていて、水鳥型埴輪の3体セットは、大和川で繋がる奈良県広陵町の馬見古墳群・最大最古、巣山古墳(前方後円墳、4世紀後半、墳丘長200m超)の島状遺構でも出土していたことを知り、
さっそく、まずは巣山古墳、次に出土品現物を見学できる広陵町文化財保存センター(広陵町町役場に隣接)に行ってきました。
*****
ともに同時代・ほぼ同サイズで築造された、二つの前方後円墳は 「対を成している」 のではないかと考え、
①津堂城山古墳からは大鳥に見えた 二上山がどのように見えるか?
②水鳥型埴輪を古代の大和川流域を支配した海人集団(アド)のシンボル、あるいは信仰のあらわれ、と考えた時、水鳥の一族のこん跡はあるのか?
を、特に確認したいと考え、訪問しました。
【水鳥の一族のこん跡(妄想仮説)】
【広陵町HP】
二上山はどのように見えたか?
(参考に)巣山古墳と二上山のほぼライン上に並ぶ三吉石塚古墳からの眺め。
巣山古墳からも二上山は見えます。
ただし巣山古墳からだと、雄岳と雌岳がちょうど重なるため(大鳥ではなく)神名備(かんなび)の三笠形に見えました。
墳丘には立入禁止で登れませんが、外周をぐるりと歩くことができ、あらゆる方向から墳丘を眺めることができました。
他に見学する人もおらず巨大古墳を独り占め!😀
#巣山古墳(前方後円墳)
— 開物発事 (@Kai_Hatu) 2024年5月2日
馬見古墳群(奈良県広陵町)では最大
①前方部に付属する #島状遺構 から #水鳥型埴輪(三体セット) 出土
②4世紀後半築造
③墳丘長200m超
先日紹介した #津堂城山古墳(大阪府柏原市)と共通項が多く、対を成す陵墓ではないかと個人的に推理
wikiに #武内宿禰 の陵墓説も pic.twitter.com/OVSygHWCoS
巣山古墳の北東角から。
水鳥の一族(海人集団)のこん跡?準構造船が出土
ちょうどこの北東角から、古代の準構造船*1が出土しました。
長くなりましたので次回に続きます。