ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

【上賀茂の御神水野菜】今も続いている「恵みの水」を大切にする伝統

古代 #鴨族 が #山背 に拓いた #上賀茂。#大田神社 の丘陵(#ヤタガラス、鴨の山)からの傾斜地は水豊かな稲作地帯だったはず。#上賀茂神社 を経て流れる #明神川 の御神水は今も #上賀茂野菜 づくりに利用されています

目次

本文

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上賀茂野菜

上賀茂の住宅地の中、ところどころに畠。

上賀茂の大鳥(ヤタガラス、鴨の山)

ズッキーニ。

キャベツの仲間、コールラビ

旬の京野菜、賀茂ナス。

賀茂ナス

京都伝統の振り売り

朝早い時間、軽自動車のオバちゃんが家々を訪問し「今日はどうですか?」と声掛けしているところに出くわします。

京都の伝統的な 振り売り*1 です。

写真は、たまたま通りがかった畑のオジちゃんが「買っていきや!」と声掛けしてくれた夏野菜。

これぞ「超」産直の畠売り(笑)

さっき採れたてのナス。大きくてプリプリ。

上賀茂の野菜について、しばしの時間、ご教授いただきました。

神水で育つ上賀茂の野菜

このあたりの畠は、なんと! 明神川の御神水で野菜を育てている そうです。

右の畠に水路(蓋つき)から明神川の「御神水」を引く。正面向こうの山稜は大田神社

上賀茂神社境内(ならの小川)と社家町の明神川の流れ。南の上賀茂野菜農家のための取水分流

明神川は、瀬織津姫の藤木社(ふじきのやしろ、上賀茂神社境内末社)から社家町を離れますが、

美味しい上賀茂ブランド野菜を育てるため、途中、生活排水を一切、流し込んではいけないなど、厳しく水質管理されているとのこと。

上賀茂の水を大切にする(下流の水も守る)古くからの伝統は今も脈々と生き続けていたんですね。

上の地図の赤い丸地点。東に流れる明神川の水をここで南に分流(蓋つき水路)。この水路はオジちゃんの畠に直行

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上賀茂野菜の自動販売

上賀茂一帯には、ところどころに野菜の自動販売機が設置されています。

上賀茂野菜の自動販売

畠のオジちゃんの息子らも、自動販売機を管理して売っているそうです。

新しい時代の振り売りですね。

上賀茂野菜の自動販売

買って来た野菜を天ぷらに。ナスと万願寺とうがらし

ナスはクリーミーな食感で、とにかくクセも青臭みもない!

新鮮な 神水野菜 を美味しくいただきました。

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*1:Wikiより。近世までの日本で盛んに行われていた商業の一形態。ざる、木桶、木箱、カゴを前後に取り付けた天秤棒を振り担いで商品またはサービスを売り歩く様からこう呼ばれる。棒手売(ぼてふり)や棒手振り(ぼてふり)、棒商い(ぼうあきない)におなじ