奈良市内の冬の風物詩 #春日若宮おん祭り。平安の昔より900年も続く大祭。メインは12月17日の深夜午前0時より斎行される遷幸の儀。日本最古の #神遷し とされています。同日昼、豪華な #お渡り行列 が行われ古代〜平安の古典芸能が奉納されます。
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春日若宮おん祭り
平安時代後期の保延二年(ほうえん、1136)9月17日、時の摂関家・藤原氏による若宮創建の翌年から若宮神社の例祭として 春日若宮おん祭り が始められました。
以来、900年間続く祭りで、今は奈良市内の一年を締めくくる冬の風物詩。
祭りの日程は室町時代から11月17日となり、
さらに明治時代以降、現在暦の12月17日と定められ、今に至ります。
御旅所(おたびしょ)、御仮殿(おかりどの)
例祭日の12月17日深夜・午前0時に、御祭神の天押雲根命は若宮の御本殿から、御旅所へ遷座し御仮殿にはいられます(遷幸の儀)
遷幸の儀は、日本最古の「神遷し」とされており、斎行中は御神体を見ることはもちろん、言葉を発することも許されません。
伊勢の20年に一度の式年遷宮のような厳粛な儀式が毎年行なわれています。
ご覧のように、御仮殿は松の生木で毎年新調され、屋根は松葉で覆われています。
御仮殿前、盛り土の芝舞台で各種の伝統芸能が奉納されます。
土舞台の周囲にナギの樹が立てられます。
御旅所祭 お渡り行列
12月17日の日中、馬五十頭、約1,000人の「お渡り行列」が行われる御旅所祭では、古代〜平安の芸能の奉納が八時間もかかるそうです。
そのひとつ猿楽では、一の鳥居そばの「影向之松(ようごうのまつ」の前で舞を奉納します。
「影向」とは神さまが現れること。
日が射すところに影…
神さまのスガタは見えないけれども気配を感じる…
みたいなイメージです。
これが起源となって、桃山時代より能舞台の鏡板に松が描かれるようになったそうです。
動画つくりました。
当ブログ初の試み。前回記事と合わせて一本、youtube動画を作ってみました。
よかったらご覧ください。