ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

【カムイ信仰】が良い心の人間(good-hearted Ainu)を育むアイヌ文化【ウポポイ】

今年の漢字は「熊」#アイヌ語では #キムンカムイ。先月の札幌行では市内で宿が取れず二泊目は遠く #白老 と札幌を往復😅。途中 #ウポポイ #国立アイヌ民族博物館 を見学。眼前の #ポロト湖 は晩秋の景色。#カムイ(神または神霊)#メトッ(奥山)

目次

本文

ウポポイ民族共生象徴空間 入口

国立アイヌ民族博物館は「ウポポイ共生象徴空間」の中の主要施設です(北海道白老郡白老町若草町)

アイヌ人々の神様(カムイ、kamuy)

アイヌ民族について(国立アイヌ民族博物館)

アイヌの人たちは、

・狩猟は、カムイ(神、kamuy)がカント(天、kanto)からアイヌモシリ(人間界、aynemosir)にやって来ること、

・漁労は、カムイ(神、kamuy)がレプ(沖、Rep)からアイヌモシリ(人間界、aynemosir)にやって来ること、と考えました。

カムイは変幻自在で、例えば、山からは熊(kimunkamuy、キムンカムイ)の姿となって、海からは鮭(kamuycep、カムイセップ)に変身してやって来ます。

熊にも鮭にも「カムイ」という言葉が含まれるのは、アイヌ民族のカムイ信仰が元になっているんですね。

アイヌの人たちは、狼やシマフクロウも位の高いカムイと考えていたので、

狼をウォセカムイ (wosekamuy)またはホロケウカムイ(horkeukamuy)、シマフクロウをコタンコロカムイ(kotan kor kamuy)と言います。

カムイからの贈り物としての毛皮や肉

アイヌモシリ(人間界)のコタン(集落)とチセ(家)。ウポポイ(写真はAC)

カムイは、アイヌの人々のチセ(家、Cise)に、熊や鮭に変身した「客人」としてやって来て、返礼として肉や毛皮を置いて行き、天界に帰って行くと考えられました。

カムイが残した毛皮や肉は、アイヌの食糧や生活用品として利用される「天からの贈り物」と解釈されました。

そしてここが重要な点ですが、「カムイからの贈り物を受け取る」つまり、狩猟や漁労で獲物を得るには 良い心の人間(good-hearted Ainu) であることが条件であるとも考えられました。

カムイ信仰が自然と共生する「公共心、道徳心」を育み、アイヌ民族の生活(様式)を「文化」に昇華させています。

神さま(カムイ)が人間界(アイヌモシリ)にやって来る方法

案内パネルのひとつ。

カムイ信仰が可視化され、分かりやすく説明されていました。

(写真では読みづらいかもですが、この説明を元に上の記事を書きました。)

カムイがアイヌモシリ(人間界)にやって来る方法

面白いのは、山のカムイはいったん奥山(メトッ、metot)に降りて、人の姿になるものの、アイヌモシリ(人間界)へは、「熊」の肉と毛皮をまとってやって来ると考えられていたこと。

いきなり人間界に降臨せず、段階を踏んで来ると考えられていたんですね。

メトッ(奥山)の景色とポロト湖

案内に書かれた図とそっくりの景色が、国立アイヌ民族博物館の前のポロト湖に広がっていました。

両翼を成す山稜の間の低くなったところに メトッ(奥山)

メトッ(奥山)の景色とポロト湖

山のカムイの化身であるキムンカムイ(熊)は、あそこからこちら側(ウポポイ=アイヌモシリ)にやって来ます。

ポロトとはアイヌ語で「大きい湖・沼」を意味するとのこと。

国立アイヌ民族博物館の2階ロビーからポロト湖を一望

ウポポイではアイヌ語が公用語だそうです😀👍

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