はじめに
天理市立 #黒塚古墳展示館 盗掘されなかった朱色に染められた石室は埋葬当時の状態を正確に復元。また出土した #三角縁神獣鏡 33面、画文帯神獣鏡1面がズラリと並ぶ展示。銅鏡の勉強や研究には最適な国内屈指の施設
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天理市立 黒塚古墳展示館
(34.56029169076018, 135.84406270150404)/奈良県天理市柳本町1118−2/JR柳本駅から徒歩約10分(黒塚古墳に隣接)駐車場あり/入館無料。9:00~17:00。【休館】月曜日・祝日(GW中も)・年末年始
パネル)三角縁神獣鏡は日本列島の広い範囲に分布し、現在までに550面を超える数が知られている。古墳時代の銅鏡としては数の多い鏡式で、その大半が近畿地方の古墳から出土している。黒塚古墳の竪穴式石室からは三角縁神獣鏡33面、画文帯神獣鏡1面の合計34面が出土した。一つの古墳から出土した三角縁神獣鏡の数としては国内最多を誇っており、初期ヤマト政権と三角縁神獣鏡の関係を考究するうえできわめて重要な発見となった。また、石室内が盗掘の影響をあまり受けず、副葬当時の配置状況を保っていた ことは、当時の人々が三角縁神獣鏡をどのように扱ったのかを知るうえで、欠くことのできない資料を提供した。
黒塚古墳 石室 実物大の復元展示
黒塚古墳の石室は、奇跡的にほとんど盗掘されておらず、完形の多数の銅鏡とともに、埋葬当時の状態が残されていました。
水銀朱が塗布された竪穴式の石室は南北方向に軸線をとり、内法で南北約8mの大型。
案内より)壁面の下位は付近で採れる川原石、上位は二上山南麓で産出する板石が積み上げられていた。石室の床面には木棺を支える粘土棺床があった。
黒塚古墳 銅鏡(三角縁神獣鏡)の展示
2階の展示室には、出土した三角縁神獣鏡33面(直径20~23センチサイズ)、画文帯神獣鏡1面(直径13.5センチ)が展示されています。
うち、1・27・33号鏡、11号・25号鏡、12・31号鏡、13・26号鏡、16・18号鏡、20・32号鏡、29・30号鏡の、7種類15面は、同じ鋳型から造られた同型鏡(同笵鏡、どうはんきょう)。
同型鏡の29・30号鏡は、展示館入口のレプリカとして掲げられています。