ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

【石清水八幡宮(9)】色濃く残る海神信仰 安曇磯良の伝承【安曇氏・考】

はじめに 石清水八幡宮創建前の男山には先住民の古い信仰があったといいます。#八幡愚童訓(八幡宮由緒)には #安曇氏 祖神 #安曇磯良 の正体が書かれています #志賀海 #住吉 #春日 #鹿島 目次 石清水(男山)先住民の信仰地・男山 石清水八幡宮御由緒に登場…

【石清水八幡宮(8)】古神道で最重視された太陽が霊水と交わる方位【四天王寺】

はじめに 日本の古神道は #稲作弥生時代 が起源でしょうか。#弁天信仰 の由緒を伝える #京舞 #竹生島 は #水と太陽の祭祀 の聖地の「古くて忘れられた繋がり」を暗示しています #石清水八幡宮 #四天王寺 目次 幽玄の世界 京舞・竹生島(ちくぶじま) 四天王…

【石清水八幡宮(7)】東にかつての岩清水の流れ 水と太陽祭祀のこん跡 探訪

はじめに 石清水八幡宮の創建「前」とは。#男山 の東 #水分社 #伊勢神宮遥拝所 #岩清水社 #大扉稲荷社、麓の #相鎚神社。かつての山上からの #岩清水の流れ に沿って並びます 目次 石清水八幡宮 東総門の外 細橋(ささやきばし) 石清水八幡宮 摂社 石清水社…

【木島坐天照御魂神社(4)】バラエティ豊かな歴史が詰まった末社・三十八所神社

はじめに 木島坐天照御魂神社(#木島神社 #蚕の社)の末社・三十八所神社には歴史が詰まっていました。三社の御由緒が判明、備忘録として書いておきます。#椿丘大明神 #魂鎮神社 #顕名霊社 #鎌倉殿の13人 #三井家 目次 末社・三十八所神社 ①椿丘大明神 ②魂鎮…

【木島坐天照御魂神社(3)】三柱鳥居の「四方」の謎。「井上」の意味【下鴨神社】

はじめに 木島神社は嵯峨天皇(800年代、平安時代)の世に下鴨に遷座し #元糺 に。御神紋の #フタバアオイ や夏の土用の丑の日の神事がこん跡。さて三方正面の #三柱鳥居 には「四方」があるとされ「もう一方」を考えてみました 目次 二葉葵(ふたばあおい)…

【三川合流】春たけなわの景色【背割堤】

はじめに 先日、紹介した #三川合流 の #背割堤。美しい景観に惹かれて再訪。#石清水八幡宮 が鎮座する #男山 の北。京都北部からの #桂川、京都東部からの #宇治川、南東部からの #木津川。三河川が合流して #淀川 と名を変えて大阪に流れて行きます 目次 …

【四天王寺】百年に一度 結縁綱の張られた聖霊会【聖徳太子 千四百年忌】

はじめに 4月22日は #聖徳太子 の御命日。令和四年の今年は #千四百年忌 にあたり #四天王寺 では大法要が行われます 目次 令和四年 四天王寺 聖霊会(しょうりょうえ) 天王寺楽所(てんのうじがくそ)による雅楽と舞楽 聖霊会の様子(百年に一度の結縁…

【大阪城】巨石あるところ水運あり。水運あるところ巨石あり【大手口桝形の巨石・考】

はじめに 昨日の京都太秦・蛇塚古墳の続きで #大阪城 #大手口桝形の巨石。歴史に気の多い私ですがムリヤリ繋いでいる訳ではありません(笑)申し上げたいことは #水運のあるところ巨石あり 目次 大阪城 大手門 大手口桝形の巨石 信長公の謎 本文 【昨日の記…

【蛇塚古墳】首長クラスの前方後円墳(石室見学。大蛇の腹から)【秦氏・考】

はじめに 京都・太秦(うずまさ)松竹映画撮影所の南、住宅街に #蛇塚古墳。京都府では最大の横穴式石室を持つ前方後円墳(7世紀ごろ。古墳時代後期末)当地で繁栄した #秦氏 の首長クラスの墳墓と考えられています 目次 蛇塚古墳(へびづかこふん) 石材は…

【木島坐天照御魂神社(2)】境内の白清稲荷と天塚古墳の白清大神

はじめに 太秦 #蚕の社 #白清稲荷 は洞窟のような稲荷の祠。直後に参拝した #天塚古墳 石室の #白清大神 とソックリ。繋がりはその夜に判明。偶然が次々と繋がってわかったお話 目次 木島神社境内 白清稲荷 白清稲荷(白清社) 天塚古墳(太秦古墳群のひとつ…

【木島坐天照御魂神社(1)】蚕養神社(蚕の社)、元糺の池の三柱鳥居

はじめに 京都 #木島坐天照御魂神社 通称 #蚕の社 が鎮座する #太秦 は雄略天皇の時代(古墳時代)呉国から渡来した #秦酒公 子孫 #秦氏 が発展した地。 #蚕養神社 #元糺の池 #三柱鳥居 #京都の三珍鳥居 目次 通称 嵐電(京福電気鉄道嵐山本線) 木島坐天照…

【雙ヶ岡(ならびがおか)】洛北・洛西を眺める名勝地【愛宕山に架かる虹】

はじめに 京都市北西、太秦(うずまさ)の北 #雙ヶ岡(ならびがおか、標高116m)。洛北洛西を眺める名勝地 #愛宕山 #仁和寺 #古墳群 目次 雙ヶ岡(ならびがおか) 雙ヶ岡の古墳群 雙ヶ岡からの眺め、愛宕山に懸かる虹 本文 雙ヶ岡(ならびがおか) 雙ヶ岡(…

【榎木大明神】白蛇大明神の祠と直木三十五の文学碑

はじめに 大阪市内上町台地には #道中の小社 がところどころに鎮座しています。紹介するのは #榎木大明神(えのきだいみょうじん)。またの名を #白蛇大明神。安堂寺町は #直木賞 に名が残る大衆文芸の #直木三十五 の出身地 目次 榎木大明神(えのきだいみ…

【石清水八幡宮(6)】筆頭・天照大神と第二位・八幡大菩薩が出逢うところ【細橋】

はじめに 平安時代に定められた #二十二社(上七社・中七社・下八社)の社格。上七社の筆頭が #伊勢神宮、第二位が #石清水八幡宮。それぞれの御祭神(#天照大神 #八幡大菩薩)が出逢うところが境内にあります #伊勢神宮遥拝所 #細橋 目次 二十二社 天照大神…

【石清水八幡宮(5)】男山 淀川水運の要衝 生駒山系の北端【背割堤の桜並木】

はじめに 淀川水運の要衝 #男山 に鎮座する #石清水八幡宮。境内下、中腹の展望台から京都市全域(愛宕山から比叡山まで)を見渡せます。桜並木が美しい #背割堤 から男山の景色。 目次 古来、淀川水運の要衝 男山展望台から 背割堤(せわりつつみ) 本文 古…

【石清水八幡宮(4)】エジソン濃度にビックリ【夜間拝観ツアー】

はじめに 神職さんガイドの #石清水八幡宮 夜間特別拝観に参加。同社の謎は多くこの機会に基本的なことを勉強しておきたいと参加。驚いたのがエジソン濃度の濃さ。八幡市の誇りですからね。前回不足分をあらためて紹介 目次 石清水八幡宮 神苑 トーマス・エ…

【花まつり】お釈迦様の誕生日 甘茶をかけてお祝い【灌仏会 かんぶつえ】

はじめに 今日、4月8日は #お釈迦様の誕生日。各地のお寺では #天上天下唯我独尊 釈迦像に #甘茶(甘露)を灌(そそ)いでお誕生を祝います #灌仏会 かんぶつえ 目次 花まつり えっ!なになに? 本文 花まつり 花まつり 灌仏会(光伝寺、大阪市天王寺区下…

【石清水八幡宮(3)】美しい朱色 国宝の御本社をぐるりと一周

はじめに 京都・八幡市 #男山 山上の #石清水八幡宮。御本殿をお詣りしてから時計回りでぐるりと一周。美しい朱色の国宝・御本殿を四方から眺めることができます。信長公が本能寺の変の二年前に寄進した #信長塀 がぐるりを囲みます 目次 石清水八幡宮 御本…

【京都祇園】スサノオ尊のご意向か!?✖やら〇やら忙しい【八坂神社】

はじめに 先週末、朝から #祇園 を歩いて #八坂神社。境内の桜も見ごろ。良い天気の空を見上げると×印の飛行機雲、そして〇印の #ハロ(日暈)。どちらにしても次の日はやっぱり雨でした 目次 京都祇園から八坂神社 八坂神社 境内 八坂神社(正面)西楼門 本…

【四天王寺 極楽浄土の庭】水辺と夕陽の桜

はじめに 大阪四天王寺さんの #極楽浄土の庭。庭園内の #荒陵稲荷大明神 #八角亭。見学後は境内の #弁天池 #丸池(#鏡池) で見ごろの桜を堪能 目次 極楽浄土の庭と荒陵稲荷大明神・八角亭 四天王寺境内の桜 本文 極楽浄土の庭と荒陵稲荷大明神・八角亭 大阪…

【夕霧太夫 行列】素足に三枚羽の高下駄で八ノ字歩行【花魁道中】

はじめに 三年ぶり開催の大阪下寺町 #夕霧太夫行列。江戸期 #新町遊郭 #花魁道中 を再現。太夫役のお二人、素足に三枚羽の高下駄で八ノ字歩行。お疲れ様です 目次 夕霧太夫 夕霧太夫行列(花魁道中) 本文 夕霧太夫 浄國寺 屏風 江戸の元禄期、夕霧太夫は、…

【辰巳大明神】弁天さま(技芸上達)とお稲荷さん(商売繁盛)が習合した美しさ【祇園白川】

はじめに 久しぶりに桜の季節の #祇園界隈。祇園の春は #都をどり で始まります。#白川 #新橋通り #辰巳大明神 目次 祇園の春は桜の花と『都をどり』 祇園白川 辰巳大明神 新橋通り 本文 祇園の春は桜の花と『都をどり』 先日、京舞(家元)の井上八千代さん…

【三輪坐恵比須神社】恵比寿様はコトシロヌシ、大黒様はオオクニヌシ(オオモノヌシ)

はじめに JR三輪駅から徒歩数分、伊勢街道に面して #三輪坐恵比須神社。御祭神は八重事代主命(コトシロヌシ)で恵比寿様。境内の琴比羅神社の御祭神は大物主神で、神社では別名大国主命(オオクニヌシ、大黒様)と紹介 目次 伊勢街道と海柘榴市 三輪坐恵比…