はじめに
神職さんガイドの #石清水八幡宮 夜間特別拝観に参加。同社の謎は多くこの機会に基本的なことを勉強しておきたいと参加。驚いたのがエジソン濃度の濃さ。八幡市の誇りですからね。前回不足分をあらためて紹介
目次
本文
【前回記事】
駅舎に掲示された案内。抜粋)トーマス・アルバ・エジソン(1847-1931)と八幡市は深い関係があります。エジソンは白熱電球の点灯時間を延ばすため、あらゆる素材を試してました。研究室にあった扇に使われていた竹で実験すると、思いのほか良い結果を得ることができたので、世界各国に最良の竹を求めることに。明治13年(1880年)夏、エジソンの特命を受け来日した助手のウィリアム・H・ムーアは、当時の京都府知事・槙村正直から『京都の竹(八幡・嵯峨野)が良い』と紹介され、ムーア自身が採取した男山付近の竹(真竹)をサンプルとしてエジソンに送りました。結果は驚くべきもので、1000時間以上も点灯し続けました。以来、男山の竹で何百万個の馬蹄型フィラメントの白熱電球が作られ、全世界に明かりを灯し続けました。
男山山上、石清水八幡宮・御本殿に向かう参道の西側一帯は広い神苑で、その中にエジソンとその業績を記念するトーマス・エジソン碑があります。
記念碑の後ろにフィラメントの材料となった真竹の茂み。
夜間拝観のコースに含まれていて、案内役の神職さんの説明によると、戦時中、兵隊がけしからん!ということで記念碑を壊しに来ましたが、当時の神主さんが背後の真竹は天皇陛下への献上物でもあり、それでも壊すのか?と諭して、兵隊らを追い返したそう。
以来、記念碑は神社で守られ、今でも日米の国旗が掲揚され(夕方は降ろされていました)、『日本全国で星条旗を掲揚する神社はここだけ』と話していました。
八幡の真竹は江戸時代、刀剣の留め具である『目釘竹』の名品として徳川将軍家に献上されており、強くて質が高いことで有名でした(案内板より)
夜の石清水八幡宮
いつもは夕刻に山上の境内に入る南総門は閉じられますが、今日は特別。少しだけ夜の石清水八幡宮御本社をご覧ください。
総門の扉がギギギーと重い音を上げて両開きすると同時に、御本社の中から太鼓がドンドンドンと境内に鳴り響きます。映画のワンシーンみたい。
いったん閉門した後、私たちツアー客を境内に入れるのに、御祭神に太鼓で知らせる意味があるそうです。
ツアーの前後に、通常非公開の神職さんが利用する書院を見学。御本殿も書院も文化財は撮影禁止。撮影OKのところだけアップしています。
書院には白熱電球のレプリカの他、1964年(昭和39年)にエジソンの娘・スローン夫人が、岩清水八幡宮を参拝した時のサイン入りお皿の他数点が保管されていました。
神職さんが、白熱電球(レプリカ)のスイッチON。優しい光ですね。
黒い円筒型はエジソンが発明したフォノグラフの録音盤。レコードと同じ細かな筋が入っていました。
夜8時過ぎにツアーは解散。9時前に石清水八幡宮駅前に戻ってきました。