ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

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【石清水八幡宮(9)】色濃く残る海神信仰 安曇磯良の伝承【安曇氏・考】

はじめに

石清水八幡宮創建前の男山には先住民の古い信仰があったといいます。#八幡愚童訓(八幡宮由緒)には #安曇氏 祖神 #安曇磯良 の正体が書かれています #志賀海 #住吉 #春日 #鹿島

目次

本文

石清水(男山)先住民の信仰地・男山

石清水八幡宮は、平安時代のはじめ(貞観元年・859年)に、奈良大安寺の僧・行教(ぎょうきょう)が、神託により九州の宇佐八幡宮から八幡神(はちまんしん)を勧請(お呼び)したのが始まり。

もともと男山には、山中から湧き出る石清水を神として祀っていた 先住民 がいて、その信仰の聖地であったとも伝えられおり、当シリーズでは前々回、そのこん跡を紹介しました。

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そしてその聖地のつながりが、京舞竹生島の中で暗示されている という話も紹介しました。

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さて、石清水八幡宮の「前」、太陽と水の祭祀のこん跡を残した先住民とは誰でしょうか?

石清水八幡宮御由緒に登場する安曇磯良(あずみのいそら)

祇園祭の後祭の大船鉾の御神体は三海神。住吉明神、鹿島明神、そして 安曇磯良

簾の向こうで見えにくいですが、赤い醜い顔は、海底に棲んでいるので顔にアワビやカキが付いていたという説話(太平記)にもとづいています。

祇園祭(後祭)大船鉾(2019年夏)三海神 揃い踏み(右が安曇磯良)

Wikiより)阿曇磯良(あづみのいそら、安曇磯良とも書く)は、神道の神である。海の神とされ、また、安曇氏(阿曇氏)の祖神とされる。阿度部磯良(あとべのいそら)や磯武良(いそたけら)とも。神楽に誘われて海中より現れ、古代の女帝神功皇后に竜宮の珠を与えたという中世の伝説(※)で知られる

関門海峡に鎮座する和布刈神社(めかりじんじゃ)*1に「安曇磯良が神功皇后に、月の満ち欠けで潮の満ち引きを操ることができる満珠干珠を授けた」という話が伝わります

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石清水八幡宮の御由緒ともいうべき 八幡愚童訓 には「磯良と申すは、鹿丿島明神(筑前)、鹿嶋大明神(常陸)、春日大明神(大和)のことで、みな一体分身、同体異名であられる。志賀海大明神(志賀島神社の御祭神)であり、春日大社天児屋根命(あまのこやねのみこと)と同じ神」と書かれています。(Wiki佐藤雄一「古代信濃の氏族と信仰」より)

磯良ト申スハ筑前国鹿ノ島明神之御事也 常陸国鹿嶋大明神大和国春日大明神 是皆一躰分身 同躰異名以坐ス 安曇磯良ト申ス志賀海大明神 磯良ハ春日大社似祀奉斎 天児屋根命以同神(八幡愚童訓)

たいへん面白い内容ですね。

『志賀海』『春日』『鹿島』の神は要するに 一体分身・同体異名 ということになります。

石清水八幡宮の御本殿域の北西角

石清水八幡宮の御本殿域の北西角には、摂社・住吉社(表筒男命中筒男命底筒男命海上安全・交通安全)、末社・一童社(磯良命。漁業安全繁栄)が並んでいます。

摂社・住吉社、末社・一童社

先に紹介した話を知っていると、海神(安曇磯良)信仰で括れることが解りますね。

男山の先住民は安曇氏

さて、冒頭の、石清水八幡宮「前」の先住民とその信仰について。

八幡愚童訓が伝える話を元にすると、男山の先住民は安曇氏 ということになります。

*****

下図は、北九州の志賀島を起点に瀬戸内海から住吉大社まで、大阪の住吉大社を起点に淀川~琵琶湖~九頭竜川下流域を繋いでいます。

石清水八幡宮が鎮座する男山は、住吉大社を起点にして淀川~琵琶湖を繋ぐ流域の要衝で、安曇氏の拠点であったと考えてもおかしくありません。

安曇氏の主要なルート(開物が想定・確認した分のみ)

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ヤマト地方~太平洋側(春日と鹿島)がわかりにくいですが、中央構造線に沿って、二上山のサヌカイトの利用でつながった縄文以来のルートがありました。

渥美半島の(縄文)海人 陸上と海上の交易路(日本一マッチョな縄文人集団を発見!資料に書き込み)

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*1:御祭神:撞賢木厳之御魂天疎向津媛命(つきさかきいつのみたまあまさかるむかつひめ)は天照大神の荒魂。別称が 瀬織津姫