ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

【春日大社】参道のシカたちのそれぞれの朝【藤原氏と藤の樹と鹿】

早朝の #奈良公園 。 #春日大社 参道の樹々の間から朝の光が射し込む時間、神の使いの #シカ たちはそれぞれが目覚めた場所でノンビリ。立派な雄ジカが #藤 の樹をバリバリ食べる様子を目撃 #御蓋山 目次 春日大社参道のシカたち 春日大社の創建 発見!藤の…

【防災の日】にちなんで【京都大学阿武山地震観測所】見学ツアー【阿武山古墳】

今日は #防災の日。先日参加した #京都大学阿武山地震観測所 見学ツアー(要事前予約、無料)。地震学の歴史や地震のことなどを学んで来ました。10月13〜14日の特別イベント情報。#阿武山古墳(#藤原鎌足 公墓) 発見話も面白かったです 目次 阿武山地震防災…

亡き後も国を見守る【藤原鎌足公】。日本古代史における【藤原氏(中臣氏)】とは?

阿武山古墳が #藤原鎌足 公の墓と考える理由と #多武峰略記 の記述に反して改葬されなかった理由についても考察 #偽装作戦 から自身が亡き後も国を守ろうとした人物像が浮かび上がります #藤原氏とは #記紀解読 目次 阿武山からの眺望 鎌足公が葬られるべき…

【三島溝咋神社(Ⅳ)】「西の宮」から妻子を見守る父神【摂社 事代主神社】

三島 #溝咋神社 最終回。#日本書紀、溝咋神社の御祭神伝承 #出雲伝承 は共通して父神を #事代主 としています(#古事記 は #大物主)。境内摂社 #事代主神社 は西側(西の宮?)から妻子が祀られる御本殿を見守っています #八尋熊鰐 目次 鴨(賀茂、加茂)の…

【三島溝咋神社(Ⅲ)】葛城鴨の始まり【天日方奇日方命(あめひかたくしひかたのみこと)】

前回からの続き #溝咋神社 三回目。#媛蹈鞴五十鈴姫 の兄 #天日方奇日方(あめひかたくしひかた)は父亡き後、母妹らとミシマに帰り、葛城の山麓に移住し #葛城鴨 のクニを拓きます。#鴨都波神社 #下鴨社 #積羽八重事代主命 目次 ミジマのクニのロイヤルファ…

【三島溝咋神社(Ⅱ)】媛蹈鞴五十鈴媛とは【謎の古代史考察の分水嶺】

三島(大阪府茨木市)#溝咋神社 の二回目。御祭神 #媛蹈鞴五十鈴媛(ひめたたらいすずのひめのみこと) #銅鐸 の名を持つ #姫巫女 は神武天皇皇后としてヤマト #出雲屋敷 に住み #三輪山 を遥拝する祭祀の祭主になりました 目次 娘神・媛蹈鞴五十鈴媛命(ひ…

【三島溝咋神社(Ⅰ)】ヤマトに繋がる「ミシマのクニ」のロイヤルファミリー

三島(大阪府茨木市)の #溝咋神社 は #溝咋玉櫛媛命(タマクシヒメ)と #媛蹈鞴五十鈴媛命(ヒメタタライスズヒメ)の母娘神が御祭神。相殿に祖父神(ミシマノミゾクイミミ)、兄神(アメヒカタクシヒカタ)を祀る最古級の神社 目次 溝咋神社(みぞくいじん…

【藤原氏】サクセスストーリー始まりの地【水紋様】に見る鎌足公の夢と憧憬

摂津国島下郡であった現在の #大阪府茨木市 には #春日神 を祀る神社が多く、その始まりは #藤原鎌足 公であり、平安時代には #摂関家 の領地でした。鎌足公の墓から出土した #水紋様の古代レンガ を考察 #中臣氏 #海人族 #阿武山古墳 目次 摂津国 島下郡 鎌…

【阿武山古墳(Ⅱ)】藤原鎌足公のお墓と考えられる理由・2つ【阿武山古墳と東奈良遺跡】

前回の #阿武山古墳 の続き。古墳の埋葬者が #藤原鎌足 公説を強く支持するお話を二つ。埋葬者のレントゲン写真からわかる致命的な骨折痕。鎌足公を通じて繋がる #阿武山 と #東奈良遺跡 #三島別業 目次 ざっくり藤原(中臣)鎌足公 理由① 阿武山古墳人骨の…

【阿武山古墳(Ⅰ)】お盆に鎌足公の墓参り!?【貴人の大織冠と玉枕】

古代 #ミシマのクニ の 神奈備として崇められた #阿武山(あぶやま)。山中に飛鳥時代の #阿武山古墳。戦前、京大地震観測所建設時に発見されました。漆塗りの棺の60歳前後の貴人は金糸の冠(#大織冠?)を被り美しい#玉枕 に眠っていました #藤原鎌足 目次 …

【三島鴨神社(Ⅱ)】隠された弥生出雲の史実。入れ換えられた父娘神【ウラの伝承考察】

淀川北岸の #三島鴨神社 鳥居そばのパネルに書かれた『ウラの伝承』。その内容は出雲伝承であり、そこから隠された弥生出雲の史実、入れ換えられた御祭神の仮説が浮かび上がります #玉櫛姫 #活玉依姫 #幾島大明神 #事代主神 目次 オモテの由緒よりウラの伝承…

日本三大三島の一【三島鴨神社(Ⅰ)】オモテの由緒とウラの伝承

淀川北岸の三島江に鎮座する #三島鴨神社(みしまかもじんじゃ、大阪府高槻市)。弥生古代の #ミシマ のクニのこん跡を探して参拝。鳥居横の案内パネルにビックリ!オモテの由緒に対するウラの伝承 #出雲口伝 #クナト #狗奴国 目次 三島鴨神社 オモテの由緒 …

【東奈良遺跡】淀川中流域の出雲型クニのこん跡【「鳴ら」す銅鐸文化の中心地】

弥生古代のクニ #三島(ミシマ)。その中心が #東奈良遺跡(大阪府茨木市、紀元前200〜西暦100年) であった可能性。#環壕集落 #銅鐸工房 #大型建物 #絵画土器 #姫巫女 の文化は #唐古鍵遺跡(奈良県田原本町、紀元前200〜西暦200年)と並行・共通します 目…

【太田茶臼山古墳】大和から山背へ、鴨(賀茂氏)のこん跡を追う【阿武山と阿部氏】

現在の大阪府茨木市〜高槻市(淀川の北岸エリア)は、古代に #三島 と呼ばれ、弥生出雲の有力な都市国家のひとつがあったと伝承されます。そのこん跡を探しに #太田神社 と #太田茶臼山古墳 をぐるりと回ってきました。#阿武山 #阿部氏 目次 太田神社(大阪…

【昔ばなしの作られ方】田原本町の桃太郎伝説から読み解く古代史【川を流れてくる神酒(みわ)】

前回 #吉備と大和 について紹介しましたが、今回は #桃太郎伝説 を少し詳しく考察。#唐古鍵遺跡 と #纏向遺跡、大和川(初瀬川)を流れてきた甕の伝説、#吉備津彦 伝承を繋いでみました 目次 弥生期ヤマトのマツリゴトの中心地 「川を流れてきた甕」の伝承 …

【纏向】吉備と大和の繋がりを考えるツーピース【孤文】【桃太郎伝説】

ホケノ山古墳展(終了)の関連展示で見た #纏向石塚古墳 出土の #孤文円板(複元)。展示会場の #橿原考古学研究所付属博物館(常設)に展示されていた #特殊器台 紋様とそっくり。共通するデザインから吉備と大和(纏向)の関係を考察 #桃太郎伝説 #吉備津…

【カラスの縄手】鴨族(賀茂家)のこん跡を追って京都・奈良・大阪。今も羽ばたくヤタガラス

京都 #下鴨神社 #七不思議 のひとつとして伝えられる #烏の縄手 は古代からの暗号。古代 #鴨族(賀茂家)の歴史において #ヤタガラス は豊穣を祈る信仰の対象であったようです #上賀茂 #藤原京 #生駒 目次 下鴨神社 烏の縄手 上賀茂のヤタガラスと縄手地名 …

【ホケノ山古墳展】感激!幻の太陽紋鏡(内行花文鏡)に出逢う〜その1

三連休最終日、15日まで開催中の #橿原考古学研究所付属博物館 #ホケノ山古墳 展を見学。出展史料に #大神神社 所蔵の #内行花文鏡(#太陽紋鏡)の破片も。私には #ヤマト創世記 の古代妄想を繫ぐ「幻の」銅鏡です 目次 ホケノ山古墳〜ヤマト王権の成立へ 展…

【藤原京跡 蓮池】見ごろを迎えたハスの花【大和三山】

梅雨の時季 #藤原京跡 #蓮池 #ハスの花 が見ごろ。#大和三山 を背景に蓮を撮ってきました。#畝傍山 #天香久山 #耳成山 #伊藤若冲 目次 藤原京跡 蓮池 蓮と大和三山 藤原京跡 夏の生き物と景色 本文 藤原京跡 蓮池 藤原京跡・蓮池のハスが見ごろ。 藤原京跡 …

【大田の小径】上賀茂の大鳥(ヤタガラス)の懐を歩く【深泥池】

三週連続で #上賀茂ウォーキング。とりあえず締めの今回は #深泥池(みどろがいけ)から。#上賀茂の大鳥(#ヤタガラス)の懐を #大田神社 まで歩きました。古都らしい風情、長い竹垣と柴垣の静かな散歩道 目次 深泥池(みどろがいけ) 大田の小径(こみち) …

【上賀茂の御神水野菜】今も続いている「恵みの水」を大切にする伝統

古代 #鴨族 が #山背 に拓いた #上賀茂。#大田神社 の丘陵(#ヤタガラス、鴨の山)からの傾斜地は水豊かな稲作地帯だったはず。#上賀茂神社 を経て流れる #明神川 の御神水は今も #上賀茂野菜 づくりに利用されています 目次 上賀茂野菜 京都伝統の振り売り …

【鴨の山】【ヤタガラス】上賀茂神社の立砂が二つの謎。賀茂の古代信仰の原点を眺める【上賀茂の大鳥】

上賀茂神社 #立砂 と眷属 #ヤタガラス(#八咫烏)の謎。あらためて上賀茂一帯を歩き、弥生時代に始まる古代 #山背 #鴨縣主(かものあがたのぬし、大和から移住した鴨族)の信仰について考察 #源頼貞 #藤原俊成 #紫式部 目次 上賀茂神社、立砂が二つの謎 鎌倉…

【上賀茂ウォーキング】大田神社~社家町~上賀茂神社【ヤタガラス考】【賀茂なす】

京都 #上賀茂 ウォーキング。古代 #賀茂族 のはじまりの社 #大田神社 から #社家町 を #明神川 に沿って歩き #上賀茂神社 へ。近畿の梅雨入り直前の晴天で蒸し暑かったですが、境内の水音に涼みました。#神山 #賀茂なす #ヤタガラス 目次 濃い緑が美しい大田…

【生駒聖天 宝山寺】紫陽花の季節。三年ぶりの再会(=^・^=)

三年ぶりに #生駒聖天 さん(宝山寺)参拝。山腹の広大な境内のところどころに季節の #紫陽花。#奥の院 まで参道を登り切ると、ニャンコたちが気ままにお出迎え。 目次 生駒山 寶山寺(生駒聖天) 奥の院へ 奥の院のニャンコたち 本文 生駒山 寶山寺(生駒聖…

光と影と睡蓮(スイレン)の花の隠れスポット【生駒市 小明池】

三年前の今ごろ、たまたま立ち寄った #睡蓮の花 が美しい #小明池(奈良県生駒市)再訪。今年も見事な #スイレンの花。水面の群落が美しい小さな公園の池。無料でいつでも見学できます!#クロードモネ 目次 小明池 見頃のスイレンの花 モネの絵画のような 本…

【亀の瀬地すべり歴史資料室】明日香・亀石伝承のまま。大和川の閉塞で亀岩が動くと奈良と大阪は泥の海

大和川の #亀の瀬。背後の山体(#龍田山?) は地すべりを繰り返し、大和川を閉塞させ奈良盆地と大阪平野の洪水を引き起こしてきました。そのメカニズムと現在の対策を知るため #亀の瀬地すべり歴史資料室 を見学 目次 亀の瀬 亀の瀬地すべり歴史資料室 推定…

【三室戸寺】近畿もまもなく梅雨入り。小雨の中、鮮やかな彩り【紫陽花】

西国三十三観音霊場・第十番 #三室戸寺(みむろとじ、山号は明星山)。梅雨の季節を間近にして、あじさい園の #紫陽花 が見頃 目次 三室戸寺 三室戸寺のあじさい園 本文 三室戸寺 (34.8985286, 135.8163508)/京都府宇治市莵道滋賀谷21/京阪電車・宇治…

【亀の瀬龍王社】地を這い、暴れる巨大龍の頭か?シッポか?【役の行者と葛城修験】

朱い大鳥居が目印の #亀の瀬龍王社。ここは #役の行者 が開いた #葛城修験 28番目、最後の経塚(巡礼地)。#亀の瀬 は古来より #地すべり 地域。修験の和泉山脈のほぼ直下を #中央構造線 が通ります 目次 亀の瀬大鳥居 亀の瀬龍王社 大暴れする巨大龍の頭か…

残し逝く幼子のために【近江の昔話】を描き残した夭折の画家【三橋節子】

最晩年 #近江の昔話 をモチーフに、残し逝く幼い二人の子どもたちのために幾枚かの名作を残した画家 #三橋節子 さん。彼女の行跡を展示する #三橋節子美術館(滋賀県大津市)来年の没後50年を記念したプレ回顧展が始まりました 目次 三橋節子美術館(滋賀県…

地すべりエリア・亀の瀬の亀岩と明日香の亀石伝承の奇妙な一致【ヤマトの大洪水】

前回の続き。JR大和路線・河内堅上駅から #大和川(#龍田川)に沿った #龍田古道 を歩いて約20分。鉄橋が川向うを越えたあたりから #亀の瀬。ここの #亀岩 が動くと奈良盆地(大和の国)が水没するという言い伝えは #明日香村の亀石伝承 と奇妙に一致しま…