先日紹介した #円空展(#あべのハルカス美術館)。見学後、美術館売店で #棟方志功 さんの版画を数点鑑賞。その中の #お不動さん と凡聖一如という文字が描かれた作品を見て気づかされたことがありました。
目次
本文
棟方志功さん
前回紹介した円空展。
自然木に刻まれた素朴で荒々しいタッチの神仏像の数々に魅了されました。
作品を見学しながら、数年前に棟方志功記念館(青森市)で見学した
『志功さんの画にタッチが似ているねぇ…』と奥さんと話していました。
志功さんは青森市の出身で、子どもの頃は、近くの善知鳥神社(うとうじんじゃ)の境内でよく遊んでいたそうです。
志功さんの描く天女を見たことがある人は多いはず。
ミニ棟方志功展(笑)
円空展の見学後、売店コーナーで、棟方志功さんの画が7-8点、販売されていました。
それぞれ、一点、数百万円以上の値札!!! スタッフの方に声をかけられ、
『とても買えるお値段ではありませんが、ひとつひとつ素晴らしいですねぇ…』なんて話したら、
『お好きなんですか?写真OKですよ』と。お言葉に甘えて、撮影させていただきました。
お不動さんの藪睨みの秘密
志功さんが描いたお不動さんの画。
有名な版画のひとつで模造品もよく出回っていますが、もちろん、本物をみるのは始めて。新車一台買えるお値段です。汗
この作品を見て、長年の謎が解けた気がします。
お不動さんの眼(まなこ)は、やぶにらみ(藪睨み)で表現されますが、
・・・お気づきでしょうか…。
まなこには、太陽と月(あるいは満月と三日月)が描かれていますね。
勉強不足で正確にどちらかわかりませんが、向かって右の睨む眼は 上弦の月の表象 であることは間違いないでしょう。
詳しく調べれば、いろいろとわかりそうですが、とりあえず余談として。
天空を駆ける太陽と月をまなこに秘めたお不動さんとは、一体どういう存在なのでしょうか。
志功さんには答えがあったのでしょうか。
志功さんの芸術が、そんな奥深い思念から生まれてきていたことを知ると、あらためてもっとたくさんの作品に触れてみたくなりました。
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スタッフの方から聞きましたが、青森の棟方志功記念館は今年3月いっぱいで閉館するそうです。
志功さんの作品は大原美術館(岡山県倉敷市)でたくさん見ることができるとのこと。
一度は行ってみたいものです。