ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

【塞の神社】河内と和泉 中高野街道の道祖神【道の信仰・考 】

はじめに

古道 #中高野街道 和泉と河内の国境に鎮座する #塞の神社(#道祖神 #さいのかみのやしろ)#宝神神社 とも 東に進むと #住吉大社 北に進むと #四天王寺 #おかめとひょっとこ

目次

本文

塞の神社(大阪市東住吉区矢田6-5)

御祭神:八衢比古神(やちまたひこのかみ)、八衢比売神(やちまたひめのかみ)、来名戸神(くなどのかみ)*1

御由緒の張り紙より)この神様は他界より侵入して災厄をもたらす悪魔等を防ぎ止め、追い返すことをつかさどっています。呼び名を『さいの神』と申し上げることから『幸神』『妻神』として幸福をもたらす神様です。トンド焼き、道祖神左義長もこの神様の御神徳をいただくお祭りです

f:id:Kaimotu_Hatuji:20210507165404j:plain
塞の神社(宝神神社)大阪市東住吉区矢田6丁目5

お社の中に鼻高のサルタヒコ像が置いてありました(撮影せず)

f:id:Kaimotu_Hatuji:20210507165434j:plainf:id:Kaimotu_Hatuji:20210507165456j:plain
塞の神社(宝神神社)

f:id:Kaimotu_Hatuji:20210507165717j:plainf:id:Kaimotu_Hatuji:20210507165740j:plain
塞の神社(宝神神社)狛犬さん

道祖神(サイノカミ)について(境内張り紙)

f:id:Kaimotu_Hatuji:20210507165537j:plainf:id:Kaimotu_Hatuji:20210507165517j:plain
塞の神社(宝神神社)説明

f:id:Kaimotu_Hatuji:20210509184313j:plain

文字起こし、途中まで)集落のはずれや、街道に祀られる代表的な民間信仰における神。「道祖神」「道禄神」とも。その形象はさまざまで、たとえば山梨県のごく一部の地域にあるような丸石形(一説には山籠が祀った鉱物を擦る道具だったともいわれる)のものや石に直接祠や天狗*2を刻んだものなどがあるが、もっとも多い形は男女の神が一対となって身体を寄せ合うものだろう。これは性神的、田の神的な豊穣神、夫婦和合の神としての一形態であると考えられる。いずれにしても道祖神が石神として祀られることは共通している。その根源にもいろいろな説があるが、「古事記」における黄泉国と現世との境を護るとされる。「道返しの神*3、賽坐黄泉戸大神(さいにいますよみどのおおかみ)」がそのはじめとされる。このため道祖神を「さえのかみ」と読み、防災守護の「賽の神」と同神とする説*4や、天孫を導いた猿田彦大神と天鈿女命との夫婦神*5とするもの、旅神である「手向(たむけ)の神」とするものなど多くの説がある。が、実際にはこれらの神が複合的に習合していったものと考えられる(以下割愛)

境内いろいろ、面白きもの

f:id:Kaimotu_Hatuji:20210507165605j:plainf:id:Kaimotu_Hatuji:20210507165629j:plain
境内社 左)黒龍大神 右)不明

f:id:Kaimotu_Hatuji:20210507165844j:plain
塞の神社(宝神神社)境内社から

境内の東、日の出の方にお不動さん。『大日如来不動明王』と説明が書いてあります。

よく見ると、お不動さんは片目を薄く開く感じ。もう片方の目で睨みを利かせているという表現なんでしょうか。

f:id:Kaimotu_Hatuji:20210509185229j:plainf:id:Kaimotu_Hatuji:20210507165652j:plain
境内東の大日如来不動明王 火と水と土の表現

境内の地蔵堂の中に、おかめとひょっとこ、ですか。なるほど!勉強になります。(この場合、男女どちらでもよく、一対であることが重要なんですね。)

f:id:Kaimotu_Hatuji:20210510123349j:plainf:id:Kaimotu_Hatuji:20210507165824j:plain
境内 地蔵堂

境内の丸石。こういうものは道祖神・サイノカミを祀るお社でよく見られます。

f:id:Kaimotu_Hatuji:20210507170100j:plainf:id:Kaimotu_Hatuji:20210507170037j:plain

お地蔵さんも石神さんのひとつ、つまり道祖神的なもので、仏教の影響で仏様になりました。

f:id:Kaimotu_Hatuji:20210510124412j:plain
境内のお地蔵さん

境内から南に数百メートルの新大和川。実は江戸期に築堤された運河です。ここが和泉と河内の国境(くにざかい)だったんでしょうね。自分がいるところが中高野街道です。鉄橋を近鉄電車(南大阪線)が通過します。

f:id:Kaimotu_Hatuji:20210507170006j:plainf:id:Kaimotu_Hatuji:20210507165925j:plain
大和川

f:id:Kaimotu_Hatuji:20210510131246j:plain

PVアクセスランキング にほんブログ村ポチっとお願い

アラハバキ解 第47章公開 キングメーカー・河内の物部氏

古墳時代に興隆した河内の物部氏。その理由と目的を考察。#海退と弥生時代 #豊葦原瑞穂国 #古墳時代中期 #倭の五王の時代

novel.daysneo.com

*1:八衢は道が交わり広がる八街、岐(くなと)と言いました。古い神々は三柱合わせて、後の時代に熊野の神になったと考えられます

*2:天狗なのか、鼻高のサルタヒコなのか。習合してどちらでもよいのかも知れません

*3:物部氏の十種神宝(とくさのかむだから)のひとつですね

*4:私は同神と考えています

*5:記紀の神話から夫婦神にされてしまったと考えています