2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧
前回の続き。 天理参考館の縄文時代コーナー(常設展示) 参考館の縄文時代・画期 紀元前300年まで *注意;参考館の縄文時代・画期は紀元前300年まで。ここで紹介する展示品は紀元前1000年~同300年の遺跡からの出土品。近年、紀元前1000年を…
岩木川 十三湖 前回の続き。 十腰内は「とこしない」 ***** Googleマップをみて、海退期(三千年前~二千年前)の津軽平野を想像してみよう。緑の濃い薄いで見る。 三千年前、海が最も深かった頃よりも4~5メートル海が浅くなり、現在の海岸線一帯(…
下鴨神社 末社 雑太社(さわたしゃ)ラグビー神社 Giant-Killing(番狂わせ) とはもう云わせない いや~、勝ちましたね! ビッグな巨人(世界ランキング2位)のアイルランドに逆転勝ち! おめでとう!ラグビージャパン 2015ワールドカップ(イングラン…
(注意)本記事は考古学の時代画期が難しい東北・北海道の内容のため、各地元の表現に沿って記述しています。例)亀ケ岡石器時代遺跡など。考古学の(新旧)画期の定説は本州中央・九州・四国のもので、沖縄、東北・北海道には、それぞれ独自の画期がありま…
(注意)天理参考館では弥生時代の始まりをBC300年としている(近年はBC1000年とする説が有力) 布留遺跡 祭場 復元 天理参考館の建物に入ったロビーフロアに、実際に出土した円筒埴輪(壺型埴輪)を使って、古墳時代の布留(ふる)の祭場が復元展示…
神戸モンキーズ劇場 縁(えにし)くん お彼岸の四天王寺さんで「猿回し」を観て、アップを考えていたタイミングだった。「古代妄想」という格調高いテーマの当ブログで扱うべきかどうか・・・激しい議論(馬と鹿)が交わされていた折、 古代なし・・・まぁい…
四天王寺 2019年 秋分の日。あいにくの雲 先日の四天王寺さんのお彼岸のにぎわいの記事で、まじょまじょさん(id:eikoobasan)から「日想観」について、ご質問いただいた。 富士山の美しい姿を届けてくれる方で、ブログ更新を楽しみにしている人のひとりだ。…
大阪・四天王寺さんの境内には、毎月太子さんの月命日(21日)に「お大師さん」の露店が出る。 ややこしいが「太子さん」は聖徳太子、「お大師さん」は弘法大師・空海さんだ。 中でも一番、賑わうのが春と秋のお彼岸の時期、各一週間。 毎月のお大師さんの…
もののけ姫・こだまと彼岸花 前回、男渕(おぶち)にお参りした帰りに寄った稲渕の棚田。かかしアートを紹介したが、彼岸花にはまだ早かった。 www.zero-position.com で、あらためて訪問すると「彼岸花祭り」のノボリとたくさんの人。稲渕のムラをあげて収…
八咫烏神社(奈良県宇陀市) 九月初旬、残暑厳しい最初の三連休に宇陀市を訪れた。 地図的には、三輪山のある桜井市から中央構造線の北側に沿って東、最初の盆地、というのがわかりやすく、 江戸期、大阪からの「おかげ参り(お陰、お伊勢参り)」のコース(…
大映 大魔神 硝子(ガラス)屋で会社を興したオヤジ(亡父)、昭和40年代の高度経済成長の波に乗り、忙しい日々を送っていたようです。 たまの日曜、大阪ナンバに「怪獣映画」を観に、連れて行ったもらうのがタノシミ。しかし小学生(3~4年)の足でも2…
大避神社沖の生島(いきしま)に秦河勝公の墓所 歴史上、秦河勝(はたのかわかつ、560ごろ~647年)は何度か登場するが、丁未(ていび)の乱(587年)で聖徳太子を補佐し、物部守屋(物部氏)を滅ぼしたことが最大のトピック、河勝が30前の話とい…
装飾付壺 相撲と行司(左) 兵庫県たつの市 西宮山古墳(現在は龍野高校グラウンド) 出土の状況 赤穂市有年考古館の学芸員さんから「せっかく遠い所から来たなら、見に行くといいですよ」と促され、 西宮山(にしみややま)古墳の御宝(たつの市立龍野歴史…
謎の氏族 秦氏 赤穂市立有年考古館 2019年9月11日~12月2日 中学生の時、当時天王寺公園にあった市立図書館で一目ぼれしたのが秦(はた)さん。クラスが一組と七組で離れていて三年生の夏休みの図書館で知った。今ごろどうしてるかな~ 同級生の彼女は学年で…
銅鐸は福音の鐘 古代クニ造りの最先端モデル 唐古・鍵の五回目。前回はコチラ 唐古・鍵遺跡は、日本最初の神社形式が備えられた古代クニ造りの最先端モデルだった。 古代大和湖畔の葦原(湿地帯)に向かって傾斜する微高地に、初瀬川から水路を引いた灌漑水…
(黄色い丸)宝石箱の出土地点 前回からの続き 古代の宝石箱は、唐古・鍵遺跡史跡公園内「大型建物跡」そばの水路の中から出土した。 この大型建物、跡には模型の柱が立てられている他、史跡公園・北西入口、資料館(遺構展示情報館)で発掘当時の姿が復元さ…
男渕 林道から 栢森(かやのもり)の女渕(めぶち)から、細谷川(フナト川)の上流・約2キロのところにある男渕(おぶち)にお参りした。 飛鳥時代、斉明女帝が皇極天皇の時代に、雨乞い神事を行ったことが日本書紀に書かれているが、おおよそ3ケ所が推定…
奥明日香-アベノハルカス(大阪市) 視線 昨日の記事のあと、考えたことがあり、忘れないうちに書いた記事。 入谷(にゅうだに)に海人族がムラをつくっていたが、大海人皇子(おおあまのおうじ、後の天武天皇)がたびたび訪れた理由。 まず、推測できるの…
郷社・大仁保神社・展望台から、入谷と飛鳥遠景 奥明日香・栢森(かやのもり)の先、飛鳥川の最奥・標高450メートルの最も高い所に、入谷(にゅうだに)の大字がある。 古くは吉野~飛鳥を繋ぐ経路にあり「入谷千軒」と云われるほど賑やかだったそうだが…
奥明日香・稲渕の棚田 巨大なチコちゃんカカシ 先月、奥明日香・栢森(かやのもり)の女渕(めぶち)を訪れた後、欲張りすぎて熱中症になりかけて以来、リスクのある所への単独行禁止、ようやく三男(大学二回生)と都合がつき、奥の男渕(おぶち)に行って…
唐古・鍵遺跡の宝石箱/figcaption> 宝石箱の発掘 勾玉(まがたま)。縄文の宝石は出雲文化に引き継がれた 勾玉は「縄文の宝石」とも云われる。 新潟県産の翡翠(ヒスイ)を加工したものが、北海道を含む全国の遺跡から出土する。 たいへん硬い鉱物を苦労して…
弥生の宝石箱 弥生のムラの宝石箱(褐鉄鉱、かってっこう)と宝石(勾玉、まがたま)。右側の土器片を蓋にして勾玉がおさめられていた 唐古・鍵遺跡は、2200年前の遺跡とされており、日本古代の中でも特に謎の多い時代の貴重な遺跡だ。 それ以前は古代大…
唐古池と復元楼閣 奈良盆地 西は生駒山系と金剛・葛城山系、東は「山の辺の道」が通る山系に挟まれた、断層帯の低地で、東西約15キロメートル、南北約30キロメートルの面積だ。北は丘陵を挟んで京都盆地と繋がっている。 古代、盆地中央は「大和湖」を中心に…
森本六爾(ろくじ)は、奈良県磯城郡織田村大泉の生まれ。 現在の桜井市大泉の交差点から三輪山の方、東へ約二百メートル、県道に面した住宅地の一角に「森本六爾夫妻顕彰之碑」が建てられている。 六爾は、子どもの頃から地元周辺の遺跡に興味を持ち、近く…
目次 ファースト・ネーション(カナダ先住民)神話のRaven(ワタリガラス) アイヌ伝説のカラス クリル(千島)列島を渡るワタリガラス 世界の神話に共通する「導く者」のイメージ トリックスター (trickster) ヤタカラス神話 出羽・羽黒 もうひとつのヤタ…
古墳の周囲には水鳥も泳いでいた。和の五王時代(古墳時代)、水鳥が国のシンボルであった可能性もある 大阪府立近つ飛鳥博物館の目玉、仁徳天皇陵ジオラマ。実物の150分の1、使用しているミニチュア人形約3000体 世界遺産登録記念の「百舌鳥・古市古墳群と…