ものづくりとことだまの国

縄文・弥生・古墳時代の謎。古神社、遺跡、古地名を辿り忘れられた記憶、隠された暗号を発掘する。脱線も多くご容赦ください

ポチっとお願い m(__)m ブログランキング・にほんブログ村へ

【回顧】大映 大魔神(1966) 古墳・埴輪テイストに戦国風味 昭和プロレスをトッピング 「特撮時代劇映画」という新ジャンルへの挑戦だった

f:id:Kaimotu_Hatuji:20190919111643j:plain
大映 大魔神

硝子(ガラス)屋で会社を興したオヤジ(亡父)、昭和40年代の高度経済成長の波に乗り、忙しい日々を送っていたようだ。

たまの日曜、大阪ナンバに「怪獣映画」を観に、連れて行ったもらった。小学生(3~4年)の足でも20分ほどにもかかわらず必ずタクシーで行く。ヘビースモーカーは車内でスパスパ・・・10分足らずの間に必ず酔っていた。

酔い止めを飲みビニール袋を持って乗って行った。歩いてゆけばよいのだが、当時、有名な誘拐事件(映画にもなった)があってカーチャン(亡母)が許さなかった。少々羽振りのよかった当時、オボッチャマの繁華街一人歩きはアカン!ということだったと思う。

怪獣特撮映画が全盛の時代(1960年代半ば)

東宝ゴジラ大映ガメラ、日活ガッパ、松竹ギララ・・・次々と新作が発表され、怪獣特撮映画はひとつのジャンルになっていた。

この頃、普及し始めたテレビで、円谷プロが「ウルトラQ」を放映し、後の「ウルトラマン」シリーズのヒットに繋げて行く。

大魔神(だいまじん)三部作(1966)

その中でも異色だったのが大映大魔神大映ガメラを子供、大魔神を「時代劇&怪獣映画好き」の大人をターゲットにしていたと思われる。

たいていの大人が好きな戦国時代を舞台に、古墳時代の巨大埴輪(はにわ)が登場してドンガラガッシャンするという怪獣特撮映画の要素をまぶしたのだ。

Wikiで調べたら1966年春~年末の三部作だったそうだが、すべて観た記憶がある。とにかく時代劇大好きだったオヤジ、実はこの異世界に、どストライクではまり、子供の私をダシに楽しんでいたのだ。

柔和な顔の巨大埴輪が、民衆をいじめる性悪の戦国武将(江戸時代なら悪代官)を怒り露わにやっつけるという勧善懲悪(ヒール&ヒーロー)ストーリー

ご印籠を部下に掲げさせる、お白州でしらばっくれる悪者に桜の入れ墨を見せる・・・そんな様式美はない。

手(腕)を顔にすーっとかざすだけで、お顔が瞬間芸のごとく豹変し、ずしんずしんと悪役相手に闘うのだ。

f:id:Kaimotu_Hatuji:20190919103215j:plain
発掘直後の大魔神。デカイ

f:id:Kaimotu_Hatuji:20190919103227j:plain
なぜかオデコの杭から鮮血

「オデコから鮮血」は当時、国民的人気だったプロレスのひとつの様式美。

f:id:Kaimotu_Hatuji:20190919103239j:plain
顔に手をかざすとこの通り、涙?

f:id:Kaimotu_Hatuji:20190919103300j:plain
「いたいんだよっ!」

f:id:Kaimotu_Hatuji:20190919103310j:plain
いつの間にかのチェーン

f:id:Kaimotu_Hatuji:20190920123608j:plain
すしーん、ずしーん

「いつの間にかの武器」で場外乱闘・・・これもプロレスの定番だった。

スペシウム光線も口から吐く火炎もなし。ただ巨体を動かし、建物をなぎ払い、相手から奪った武器を振り回す。

悪者たちをやっつけた後、手(腕)をかざすと、瞬間で柔和なベビーフェイスに戻る。

最後は静かに背中を見せて山に戻ってゆく(=花道を去ってゆく)

それを感謝感激、大歓声で見送る村人(=観客)たち。

*****

一話完結でそれぞれ、こんな流れで「大魔神」「大魔神怒る」「大魔神逆襲」と続いた(そうだ)

ユーチューブでさっと見ただけだが、意外にリアルな破壊シーンに驚いた。

戦国時代の木造瓦ぶきの城郭。「なるほど~こういう倒れ方と音がするのかっ!」という作り手のこだわりにあらためて感心した。

www.youtube.com

*****

なおその後の私は、さまざまな事情でオボッチャマから普通のボウズに転落したまま、紆余曲折、古代妄想なオッサンになり、今に至っている。

大魔人のモデル・・・たぶん

f:id:Kaimotu_Hatuji:20190919123539j:plain
天理参考館・武人埴輪(古墳時代後期)群馬県出土

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村